新型コロナウィルス感染拡大の影響により、
開催が遅れていた東京オリンピックが
ついに開幕しました。
開幕したとはいえ、
海外からの観客を受け入れないほか、
選手や関係者も隔離の状態にあるため、
東京都内は普段の日常と
何ら変わりはありません。
先だって行われたサッカーでは、
男子が南アフリカに勝利し、
女子がカナダに対し
リードされた状況からドローに持ち込むなど、
競技の結果からすれば
悪くないスタートを切っているように見えます。
開幕前の男子サッカーの親善試合の後、
キャプテンの吉田麻也選手が
言葉に詰まりながらもインタビューに
応えていたように、
オリンピック開幕に関しては
それぞれの人々の立場の意見があり、
どこ寄りの意見を発しても
賛否両論がはっきりと出てしまう状況です。
ただ言えるのは、参加する選手には
何の責任も罪もないということ。
特にマイナースポーツや障害者の方々にとって、
オリンピックは最大の晴れ舞台で、
その良し悪しは別として、
この大会のために何年もかけて
準備をしてきたわけです。
そういう選手に対して、
自分たちの意見を押し付ける形で、
大会へのボイコットをSNSのDMやコメントで
要求する人種の気が知れない。
とある海外のトレーナーのSNSで、
“Person first, Athlete second”
という投稿を目にしました。
“人が第一、アスリートはその次”
ということで、この時期において
何を言いたいかは容易に想像出来ますが、
同時に、アスリートも人であるということも
言えるのではないでしょうか。
大会が行われている以上、選手たちには
余計な雑音や誹謗中傷は気にせず、
思う存分暴れてほしいと思います。
もちろん、万全の対策と安全を確保しながら。
その一方で、
今回の新型コロナ禍での
無観客開催を機に、
オリンピック開催そのものの意義が
これまで以上に問われています。
先日、2032年のオリンピック開催が
オーストラリアのブリスベンに決定したと
密かに発表されたばかりですが、
他にどこも手を挙げずに
ブリスベン一択で決められたことなどを見ると、
コストがかかり過ぎるオリンピック開催の
招致レースから距離を取る国も
今後増えていくのではないでしょうか。
経済効果、スポーツの普及復興、
国際社会へのアピール、
どれもコストに対するリターンやベネフィットが
不透明で充分な期待も出来ず、
意義やあり方を改めて問われる時代に
入っています。
プロスポーツはいいとして、
前述したマイナースポーツや
障害者の方々にとっての晴れ舞台という
位置付けが果たして健全なのか。
プロに限らず、
アマチュアスポーツにおいても、
オリンピックに頼らずに
それぞれの競技が独自で
運営、経営していく必要があるのではないか。
必要というより、そうせざるを得ない、
何かを続けていくためには
何かに依存をしない、
そういったことをそれぞれが感じ、
今後再考されていくのではないでしょうか。