パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -124ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

現在行われている

欧州サッカーチャンピオンズリーグの

ある試合中に人種差別の問題が起こり、

ポルトガルのメディアでも大きく報道されました。

 

 

参照 「B24」 Twitter

 

パリ・サンジェルマン対バシャクシェヒル戦で、

ルーマニア出身の第4審判が

バシャクシェヒルの

黒人のアシスタントコーチに対して

人種差別的発言をしたとして、

両チームの選手は団結してピッチを去り、

その日の試合は中断となる騒ぎに発展。

翌日試合は再開されましたが、再開前、

選手たちはセンターサークルの周りを円で囲み、

片膝を地面に付けて片腕を掲げるポーズで

人種差別根絶を訴えました。

 

参照 「B24」 Twitter

 

この片膝を地面に付けて

片腕を掲げるポーズは

アメリカで起きた白人警官による

黒人男性の暴行死事件への抗議行動

“ブラック・ライブズ・マター”の象徴として

世界に広まったものですが、

このポーズを

フットボール界で起こったことについて

やらなければならないというのは

非常に残念でなりません。

 

昨シーズンのリーグ戦中、

マリ代表のマレガ選手が

対戦相手のギマランイスサポーターから

人種差別のチャントを受けたことに

抗議をしたことがあったFCポルトは、

今回の事態にいち早く反応し、

当時作成された独自のメッセージ映像を

SNSで再発信しています。

 

 

 

参照 「FC Porto」 Twitter

 

2枚目の映像の切り取りは、昨シーズン中、

セルジオ・コンセイソン監督が

中島翔哉選手に対して試合直後のピッチ上で

公開大叱責したあの事件の後の試合で、

奮闘した中島翔哉選手に監督が歩み寄り、

お互いにメディアが注目していることを承知で

苦笑いをしながら握手を交わすシーンが

なぜかここで使われていることは豆情報として、

この映像の中ではマレガ選手や

当時在籍していた黒人選手だけでなく、

外国人選手である中島翔哉選手も、

当然、当該者として登場しています。

 

私たち日本人は

人種のカテゴリーでは黄色人種で、

欧米の白人主義者からすれば

人種差別の対象となる

一人種であるにも関わらず、

日本ではこういった出来事は

ほとんどニュースになりません。

ニュースにならないというのは、

“欧州チャンピオンズリーグで

 人種差別が起きて、試合が延期になった”

というのと

“人種差別問題が

 欧州チャンピオンズリーグの舞台で起きた”

というのではニュアンスが全く違う、

主題も骨子も骨子の重要度も違うので、

伝え方も伝わり方も

人種差別が大きなトピックとして

扱われていない、ということです。

 

長期に渡る鎖国のメンタリティーの刷り込みと

地理的な要因も相まって、

黄色人種としての日本人も

人種差別問題について無関係ではない、

ということに無自覚な場合が多く、

実際日本国内にいると

なかなかリアリティーを感じることが出来ません。

私も何度か生活をしたポルトガルでも、

アジア人が人種差別的な扱いを受けることは

日常生活において度々あります。

飲食店前でメニューを持った呼び込みが

欧米人には声をかけるのに

アジア人が通ると後ろに下がり

呼び込みを止めるとか、

スーパーのレジや各所機関の受付などで

冷遇を受けるとか、

そういったことは日常茶飯事で、

日本の外で生活することで

自分がアジア人であることを

痛烈に自覚させられます。

ポルトガルを訪れた日本人のブログなどで、

ポルトガルは人が良くて

街並みはカラフルでかわいくてきれい、

といったことが書かれているのを

時々目にしますが、あれは嘘です。

人が良いかは接する人によって大きく違うし、

カラフルでかわいくてきれいなんて、

私は一度も思ったことがありません。

きれいどころか、

リスボンでは一時期、犬の糞の放置によって

ハエが大量発生したことがあるという事実を

日本人のどれぐらいの人が知っているだろうか。

行政地区により糞の放置に対して罰金を科す

という条例が可決され、

少しはマシになりましたが、

それでも知らず知らずのうちに

糞を踏んでしまっている確率は、

日本にいる時とは比較にならないほど高い。

このようなレアな情報は

現地に住んでみないと分かりません。

ポルトガルが大好き、

大好きなポルトガルに住んでいます、

のような文言も疑った方がいい。

ポルトガルに住んだことがある人、

あるいは現在住んでいる人で、

ポルトガルが大好きと言い切れる人は

どれぐらいいるだろう。

ポルトガルに限らず、外国において、

好きとは言い切れないけど嫌いではない、

自分にとって必要だから住んでいた、

あるいは住んでいる、

という人が大半ではないだろうか。

 

少し逸れましたが、

元国会議員の何年振りかの不倫が

トップニュースの見出しになったり、

不倫をした芸人さんの記者会見を容認した

奥さんのSNSに非難殺到している

暇があるのなら、

人種差別をはじめ

外国ではスタンダードな社会問題について、

関心を寄せたり考えたりする風潮が

もっと日本でもあっていいように感じます。