パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -119ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

新しい年が明けました。

 

欧州サッカーは日本のJリーグとは違い、

この時期はシーズンの真っ只中で、

ポルトガルリーグでも

今週末に試合が組み込まれています。

ドイツのブンデスリーガにおいても

それは同じで、

長谷部誠選手のSNSを見ると、

大晦日、元旦と、チームトレーニングがあり、

欧州でプレーする選手にとっては、

年末年始など

何も特別な区切りではないのだと感じます。

 

昨年末から、

元日本代表の本田圭佑選手の動向が

慌ただしく報道されています。

所属先のブラジル・ボタフォゴの退団が

正式に発表され、移籍先は

ポルトガルのポルティモネンセといわれており、

現地メディアでも報じられています。

 

参照「O Jogo」Twitter

 

この移籍において、

何か違和感を感じているのは

私だけではないでしょう。

ブラジル、ポルトガル両現地の

ジャーナリストやライターだけでなく、

ポルトガルリーグの実態を

少なからず知っている人なら、

多分同じものを感じているはずです。

本田選手を好きとか嫌いとか、

肯定や否定をしているわけではなく、

今の彼を獲得するクラブ側に

何のメリットがあるのだろうか。

ポルトガルリーグのチームの選手構成は、

傾向として主に3つのグループに分類されます。

ユース上がりでこれから伸び盛りの若手選手、

ポルトガルをステップアップの場と考えている

国外の若手中堅選手、

そしてポルトガル代表クラスで

これまで国外のリーグで活躍奮闘し

最後に母国でクラブの顔として

その経験を還元するベテラン選手。

つまりビジネスとして、

将来値高く他のクラブに売却することを

目的とされた選手がほとんどで、

本田選手はどのグループにも属さない。

欧州サッカー市場において、

イングランド、スペイン、ドイツ、

イタリア、フランスといった5大リーグや

中東のクラブに

若くて優秀な選手を配給するのが

ポルトガルリーグのポジショニングなのですが、

その分類からもこの移籍は逸脱している。

本田選手は公表している通り、

オーバーエイジ枠による

東京オリンピック出場を目指しており、

欧州の計算出来る好環境下で

最後の逆転アピールをするという意味において、

彼にとってはメリットがあるかもしれません。

ただ、彼はその後どうするか。

これまでの言動から、

オリンピック前後に引退する可能性が高いし、

ビジネス的な目的も兼ねて

アメリカでのプレーを選択するかもしれない。

いずれにせよ、今シーズン後、

ポルティモネンセに残る可能性は

ほとんどないはずです。

ポルティモネンセは、ゼネラルディレクターが

元浦和レッズのポンテだったり、

複数の日本企業が

スポンサードしていることもあって、

日本人の獲得に積極的なことは確かですが、

あと半年ほどしかチームにいない、

売却も出来ない、

おまけに現在怪我あがりで

即戦力になるかも分からないベテラン選手を、

個人的な目標をサポートするために

獲得するのだろうか。

2005年頃、

当時選手として岐路に立たされていた

三浦和良選手を、

シドニーFCの当時監督だったリトバルスキーが

熱心にチームに誘った状況とも異なる。

不可解さと疑問ばかりが残ります。

 

ポルトガルリーグは、

イメージとしてのマイナーさや

突き抜けられないある種の欠落感が

魅力の一部ではないだろうか。

そんなリーグの中に、

世界的ビッグネームで成熟し切った

日本人選手が入っていくことで、

その魅力や情景を荒らしてほしくない。

そう思っているポルトガルサッカーファンは、

多分、私だけではないと思います。