私は伏見稲荷に年数回、参詣しています。

特別な事情が無い限り、稲荷山での「お山」と呼ばれる登拝も行います。

 
 
明治の初めに起こった神仏分離の蛮行により、神社として仏を廃す事になったのは、ここ伏見稲荷も例外ではありませんでした。
かつて本殿の右側に弁財天、左側に大黒天の御堂があったのですが、今は跡形もありません。
伏見稲荷は稲荷神社の総本宮と知られていますが、その信仰は神仏習合です。
そのあたりの話は大変ややこしいので割愛しますが、私は伏見稲荷で、稲荷祝詞も般若心経も唱えます。
稲荷大明神を荼枳尼天とし、大黒天、弁財天の三天を併せて信仰していたなんて、知る人ぞ知る史実です。
愛染寺というお寺が伏見稲荷境内にあったのですが、神仏分離で廃寺となり、
愛染寺の荼枳尼天さまは琵琶湖の東側まで追いやられてしまったのです。
 
話を戻します。
この三天信仰が絶たれて150年ぐらいなんですが、愛染寺のお坊様にお示しがあり、法要が行われる運びとなりました。

 

 

 

 

この法要は伏見稲荷大社の行事でも無く、現地で行うものでもありません。
参加者自身が好きな所で修するネット上の法要ですから、みんなで集まって行うものでもありません。
お坊さんや他の参加者に会うこともありません。
個人的に伏見稲荷大社にて勤行するも良し、自宅でも良しです。
 
これをどう捉えるかは、個人の考えに依ります。
少なくとも、私はこういう仏縁に巡り合わせた事に感謝しています。
伏見稲荷さんが好きな方は、たくさんいます。
是非参加したいと思う人もいるでしょう。
そういう方のお役に立てたらという思いで、お知らせしました。