僕には尊敬する先輩がいる。


銀行員の時の上司で、今でも尊敬している。


その人を目標に銀行員生活を送ったと言っていい。


銀行を辞めると決めた時、最後までその人には言えなかった。


「辞めるな」


と言われるのが分かっていたし、尊敬する人から言われると


自分の気持ちが揺らぐかもしれなかったから。


そんな先輩と半年ぐらい前に、お酒を飲んだ。


その時、先輩は銀行のある部門にいたのだが、その部門から


転勤になる時に支店長になった人がいない。


だから、みんなこの部門には来たがらないと言っていた。


「だから俺が絶対前例を作る。そうすれば、次にくる人たちにも夢ができる。」


そう力強く言った。


そして、4月から本当に支店長になることが決まった。


それを聞いて、さすがだなと思ったし嬉しかった。


すぐに電話した。


「おめでとうございます。さすがです、言った通りになりましたね!」


と。


「おう。支店に遊びにこいよ。」


といつもの調子で返事が。


お祝いしなきゃクラッカー


前例がなければ作ればいい。そうすればいつか当たり前になる。


僕が銀行の就職試験で最終の役員面接の時に言われたこと、


僕は工業大学の電気科卒業予定だった。


「電気科からは今まで当行で採用したことがない。」


「前例がない。」


そう言われながらも、採用していただいた。


「前例を作った」


そして、入行してから銀行の仕事を覚えていくうちに思った。


銀行は理系の人をもっと採用した方がいい。


なぜなら、お客様の決算書を見たり計算することが多いし重要だ。


文系の人たちは、数字が嫌いだから文系って人が多い。


だから理系の人が銀行に入った方がいいと思う。


そう支店長とか上司と酒を飲む時はよく言っていた。


今、どんな学科から採用してるかしらないけど。


僕のあとにも電気科から入行した人がいてほしいな。