一夜漬け。

20世紀少年少女はおそらくこんな勉強をしたことがあるはずです。

もちろん僕も効率よく勉強している振りをしつつ、

散々勉強をさぼったあげくに試験前だけ、

付け焼刃の勉強をしたものです。

しかし、そんなことでは全く良い成績を取ることも出来ず、

仮にその場限り、その教科の点数が良かったとしても、

それは何にもならないということに気付かずにいました。

結局、後になって、きちんとやらなければならなくなるのですが、

それすらやる気にならずに、怠惰な学生生活を送っていました。

 

せめて、こんなことを繰り返すことのないようにと、

生徒達には口うるさいことを言っては嫌われています。

 

では、一夜漬けではない勉強とは何か・・・

それは完全に理解し、忘れることのない勉強です。

もちろん、そう出来れば言うことなしなのですが、

いったい、どうすればそう出来るのかということです。

おそらく、2つのことが出来ればいいと思うのです。

まず、勉強するタイミングです。

全く白紙の状態から始めることは困難でもあり、

効率が良いとは言えません。

だから、何となく解ったり、解りかけたり、

といったそんな状態の時にやるのです。

それはいつなのかというと、

授業の後になると思います。

だから、僕たち講師(教師)は

生徒が思考を止めることのないように指導しなければ、

ならないのです。

そしてこれが次に必要な、続けるという動作につながるのです。

 

大人でも子供でも、自分の興味のあることならば、

自ら進んで行うと思います、

だから、興味の外側の事物について、

それらをどのように興味の内側のことにするのかということ、

これが出来ればいいのですよね。

 

ただ、誰しも興味のあることが必要なことであるはずもなく、

様々な誘惑に勝たなければならないのです。

僕自身はそれらの誘惑に負け続け、

今に至るといったところでしょうか。

 

そろそろ生徒達の前期の成績が出ます。

日頃の成果を出せそうな生徒もいれば、

なかなか出せそうもない生徒もいます。

 

でも、一日一日の積み重ねの大切さだけは

忘れないようにとの想いから、

反面教師として、色々な話をしています。