ユニ・チャーム、「医師向け規格」のマスク 新型インフルに備え



ユニ・チャームは19日、不織布製の立体型マスク「超立体マスク」シリーズに、高機能の「ウイルスガードN95」を追加し、9月28日に発売すると発表した。不織布の枚数を従来の3枚から6枚に増やし、医師などのプロが使うマスクの規格「N95」に適合した。シリーズにはすでに「かぜ用」「ウイルスガード」などがあるが、新型インフルエンザの流行拡大が懸念されるなか、消費者から一段と高い機能を持つ製品を求める声が寄せられていたという。



鼻の形に沿って変形する部品を付け、耳にかけるひもの長さも調節できるようにして、顔に密着させやすくした。抗菌加工も施した。1枚入り。価格はオープンだが、店頭では800円前後の見込みだ。


同社は使用期間の目安を1日としており、病院を訪れる場合や家族に感染者が出た場合は「N95」を使い、日常は1枚当たり100円前後の従来の商品を用いるといった使い分けを提案する。(16:34)新型インフル、集団感染1週間で1.5倍に

 厚生労働省は2日、新型インフルエンザの集団感染件数が8月30日までの1週間で1330件に上ったと発表した。前週の約1.5倍で、同月下旬に学校の夏休みが明けた北海道や大都市圏でも集団感染が増えている。調査を始めた7月下旬以降、5週連続の増加となっており、同省は「全国的に感染が広がっている」と警戒している。

同省によると、同じ施設で感染が広がっていると考えられる集団感染の報告件数は、都道府県別では東京が167件と最多で、次いで北海道93件、大阪78 件、沖縄72件と続いた。30件以上になったのは14都道府県に上った。同省の中嶋建介・感染症情報管理室長は「新学期が他地域より早く始まる北海道などでも件数が増えた」としている。
 同省は「現在流行しているインフルエンザはほぼ新型」としており、今回の報告から、集団感染が疑われる場合でも新型かどうか確認する遺伝子検査を不要とする方式に変更した。このため前週より報告件数が増えた可能性もあるという。(02日 20:48)