この記事は、 前回 (3月) 記載した ハイブリッド ケーソンの
その後 を 追記 したものです。
本日、 早朝から 1500Ton 吊り 海上クレーン船 (通称 FC と呼ぶ)
を 岸壁に接岸し、
岸壁近辺に 組み上げられた 鋼重量 約 230 トン
「ハイブリッド ケーソン の 鋼殻部材」 の 積み出しが始まった!!!
地面から 部材を吊り上げる その瞬間 が 一番難しい・・・![]()
海上クレーン船 が 海面の うねり に反応して
クレーン船 の ブームが 上下する
吊り荷 の ワイヤ を 巻き上げ・・・・
吊り荷 荷重が かかった瞬間に![]()
「海面のうねりに 反応する」 ![]()
今回も 荷重をかけて 約 30cm 程 巻き上げた (地切りの) 瞬間に
海面の うねりに遭い、 端部の一部が 地面に 接触し、破損 した。
吊り荷 は さらに巻き上げられて・・・・
クレーン船が 岸壁から 離岸・・・後退して
5000 トン級 台船 の 進入 を 待つ
5000トン級 台船 が 吊り荷下に 進入して
台船 を 岸壁に 接岸 する
接岸された 台船 上 に 「ハイブリッド ケーソン の 鋼殻部材」 を 積み込むのであるが、
ここからが また、 難関![]()
海面 の うねり との 勝負
が 始まる
海上クレーン船 船長 の 腕の見せ所 となるそうです・・・
海面のうねり の タイミング を 計りながら ![]()
残り 30cm 程度 から 一挙に 台船 に 荷重を預ける![]()
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その瞬間が 非常に 難しい と 言う
今日の海面は 見た目・・・穏やかそうであるが・・・
底うねりが有るそうで、 作業を 開始 すべきか? 中断すべきか?
検討され、 9時に 実行 の決断が なされた。
午後(この時間帯) も 残り 1 個 の積み込みが 実施されている
今日中に 2個 の 「ハイブリッド ケーソン の 鋼殻部材」 を
積み込み結束し、
夕刻出向 一路 四国の工事現場 へ 曳航 していくのである・・・・・![]()
ここからが、 前回の記事です・・・・・・
ハイブリッド と 言えば 直ぐ 頭に浮かぶのが・・・
コレ・・・・ ハイブッリドの代表車種 ![]()
最近は 何でも ハイブリッド時代なのか![]()
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コチラも ハイブリッド構造 ( 鋼 と コンクリートの複合構造) 鋼殻
港湾の沖合い海底に 沈埋据付する 防波堤となる 「ハイブリッドケーソン」
を 工場で 建設しているところです。
寸法は 高さ 23m 底幅 19m 厚み 7m 長さ 20m の 形状
鋼重量 約 230 トン の 鋼構造物 になります。
工場建屋内で 製作した 鋼パネル材 を 100トン吊りクレーンを使って
立てかけ組み付けていきます
当然、 パネル組み付け後は、 その交差部 を溶接にて繋ぎあわせます。
見えている ブームは 作業員が乗る 高所作業車です
写真の 傾斜壁部分が 水面になり その下は 海中に没します
据付は 海底に 基礎捨石を 敷き詰め その上に この 「ハイブリッドケーソン」 を 据付ます
この鋼殻外壁には 約 40cm の コンクリートを 打設して 陸上での作業を終えます
(鋼殻の中は 中空の状態です)
従来は、 コンクリート構造で 建設していましたが、 ハイブリッド構造に することで
かなり軽量化(据付前迄の段階) 出来ることから 大型のケーソンを 建設据付することが可能となり
吊り上げ ~ 曳航 ~ 据付 する作業の 「海上クレーン船」 も 小型化出来ることから
建設費全体が かなり 経済的 になります。
海上クレーン船での 現地据付後には、
中空内部に 中詰砂 を 投入して、 約 7000トンの 自重になりますが、
但し、海中での浮力が 約3000トン程度あります![]()
この大きさを コンクリート構造で 建設すると・・・ 約7000トン程度(中空状態でも2000トン以上)
となりますが、
このハイブリッド構造だと 吊りこみ時の全体荷重は、 約1300トン程度になり
かなりの 経済効果が得られる構造となります![]()
最新鋭機
ボーイング787も ジュラルミン と カーボンファイバー の ハイブリッド構造で軽量化し、
ジェット燃料の 省エネ化 を はかっていますね!!!
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