刑事法総合第五回 | LAW

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刑事法総合レポート 第五回 第三班 

設問6 甲田の勾留の当否について検討せよ。
本件甲田の勾留は適法といえるか。

勾留の要件 (1)勾留の理由の存在…①被疑者が罪を犯したことを疑うに足る相当な理
                  由が存在すること。
                  ②60条1項各号に該当する事由が存在すること。
      (2)勾留の必要性…起訴の可能性(事案の軽重等)、捜査の進展の程度、被
                疑者の個人的事情(年齢、身体の状況等)等から判断。

(1)①について
 【種々の状況証拠】
  ・乙川三郎の員面調書…玄関前に一人で立っていた。警察を呼ぶと言った時驚いた。
  ・乙川さくらの員面調書…甲田から火事を知らせる電話を受け、初めて火事を知った。
  ・逮捕前の取調べ、逮捕時の弁解録取での甲田の供述…自白及び具体的な供述。
                          目撃したという人物見つからず。
  ・その後の甲田の員面調書…自白を撤回したが、証言内容に矛盾
              (さくらへの電話への態様が、本人とさくらとで食い違う)
                    →信用性低い
  ・その他の状況証拠…履歴消去に理由がなく、不可解。
    ⇒以上から、疑うに足る理由がある。

(1)②について
   逃亡の恐れ(60条1項3号)がある。…警察を呼ぶといった時、逃亡の気配。

(2)について
  ・起訴の可能性…現住建造物放火未遂という、重大な犯罪→高いといえる。
  ・捜査の進展の程度…起訴が可能と考えられるほど、進んでいる。
・被疑者の個人的事情…持病はあるが、留置に支障はない。
     ⇒以上から、勾留の必要性があると考えられる。       

(1)(2)とも、要件を満たすと考えられる。
従って、本件甲田の勾留は適法といえる。