月曜に一足お先に私が退院し、おととい無事に楓
も退院して家に連れて帰ってくることができました
初めての赤ちゃんの存在に
みんな抱っこの取り合い
デジカメ撮りまくり
たくさんの人に可愛がられて愛されて
スクスク育っていってほしいなぁ
そしてもう産まれて一週間過ぎました
忘れもしない10月27日、ノンキにグラタン作ってて陣痛のジの字もなかったのに、
19時半頃、おしるしと同時に軽い生理痛のような、
懐かしいズーンとした痛みが10~15分間間隔でやってきました。
でもずーっと前駆陣痛に振り回されてたので
スグには病院に電話をせず、時間で間隔を測って
しばらく様子を見ることに。
陽ちゃんも帰ってきて、シャワーはいったりなんなりして、
どうにもこうにもまこっちゃんになり、
だんだん時間間隔も8分~と短くなってきたので、病院に電話。
深夜2時30分に着いて、入院することになりました
陣痛は痛いのが1分位ガーっときて、痛くない時間が
10分~8分、8分~5分、5分~3分・・とだんだん間隔が短くなり、
最後は1分間隔で最強の痛みがおそってきます。
入院したときはまだ余裕で、痛みの間に記念撮影する余裕さえありました
でも明け方からだんだん笑えない痛みになってきて、
早くも陽チャンに腰をさすってもらう。
途中、ギネみたいな超クールな女医がLDR(陣痛室と分娩室が一緒になってる部屋)にはいってきて、
「あなたの身長と体系では赤ちゃんが大きすぎて、骨盤を通らないかもしれないからレントゲンを撮ります。
もし通らない場合は緊急帝王切開になります。」
と、もう陣痛も始まってすでに8時間位経ってるのに、真顔で超怖いことを言われる。
・・・結局ギリ大丈夫で、無事に普通分娩できることになった。
ケド、その後いっそ切ってくれと、心底後悔することに・・・
陽ちゃんも朝7起きて会社行ってから一睡もしてないのでだいぶ疲れてて
一人で腰をさすり続けるには限界があり、急遽朝6時にうちのママを呼ぶことに。
椅子を抱きかかえながら座り、二人体制で午前中ずっと腰をさすってもらう。
このときすでに激痛で半泣きなのに内診ではまだ子宮口が3.5センチしか開いてないので
まだまだかかると言われる。
(ちなみに子宮口が10センチまで開かないとダメ
)
痛みが襲ってくると、呼吸法で整えていかなくてはならないのに、
自然と呻き声が漏れる。
この時、3分間隔の痛みで、腰周りを特大ハンマーで何度も何度も骨粉々にされるような感じ。
お昼ご飯が出て、これから体力をもっと使うから一口でも食べろと言われるが、
もはや口を開くことさえできない。
お茶も水も飲めなくなって、意識も朦朧とし始める。
15時ごろ、また内診してもらうも、
ヒソヒソと「まだ3.5~4センチ」と聞こえてきて本気で気絶しそうになる。
3時間以上経つのに全然開いてない。
陽チャンもママも腰や足をさすりながら必死でモチベーションをあげてくれるが、
もうぼんやりとしか聞こえてこないし、
そんなこといいから早くこのエンドレスに続く激痛を終わらせてくれと思う。
もう、痛みも1分間隔になってきて、寝返りも打てないほどになり、叫び続ける。
この時から俗に言う、イキみたい感覚にとてつもなく襲われる。
つまり
をしたい感覚です。
例えて言うならコーラックを丸々一箱飲んで、お腹が痛くてもう出る寸前まできてるのに、
出勤途中の満員電車で、
「車両故障のため10時間停車します」
と言われてる感じ。
ここでイキんでしまうと、赤ちゃんに酸素がいかなくなってしまうから、イキみたくなったら呼吸法で逃さなくはいけないのね。
よく、妊娠本とかで「呼吸法が大事云々~」って書いてあるのを読んでて、
「プッ。呼吸なんて目ぇつぶってでもできるわ。」とかナメてかかってたのを一瞬で後悔した。
呼吸なんてできない。
もう泣き叫ぶことでしかできない。
ほんと、野犬の遠吠え。
必死で痛くないところを探した。
ほらっ!頭は痛くないじゃんっ!て。
一瞬で意識が遠のくも、またスグ痛みが襲ってきて、
陽チャンに
「お尻の穴!!押さえて!!!!!違うっ!!
もっと上上上上上ぇえぇええええええええ!!」
↑この言葉100万回は言った。
そしてこの言葉が人間としての最後の言葉。
また野犬に戻っていった。
あまりに私の子宮口が開かず、
カナリ体力も消耗してると言うことで、
陣痛促進剤を使う話しも出たが、結局ギリギリまで頑張ることに。
そして19時30分頃の子宮口9センチの時点で
「次の強い痛みが来たときにイキんでいいよ」と言われ、
希望の光が見えてくる。
イキみ逃しの時間が最高に辛かった私は
待ってました!!とばかりに
人生最強のインナーマッスルをご披露する。
陣痛の波を待って、痛みと共にザブングル。
たぶんこの時、顔が千と千尋に出てくる坊だったと思う。
体に対して、顔が100倍くらいでっかくなってたと思う。
それくらい渾身の力をこめてイキむイキむ
イ キ む ! !
なんかマタにつまった!!!
でっかくて熱いボーリング玉
みたいなのが。
「ほら!頭挟まったよ!もう1回!!」
「ハイッ!!!」
おんぎゃぁおんぎゃぁ!!
出てきた・・・。
赤ちゃんの泣き声聞こえた・・。
と、同時に陣痛の痛みが消え去った。不思議と。
そのあと胎盤がニュルンと取り出され、切ったマタをチクチク縫われる。
「終わったんだ・・」と頭がボーっとなってて、実感がない。
そして赤ちゃんが私の胸の上に乗っけられた瞬間、
とてつもなく暖かく、自然と涙がボロボロこぼれ落ちた。
この子が10ヶ月間、私のお腹にいたんだ・・・。
人生痛い思いをあんまりしてこなかった私にとって、
陣痛はまさに人生最強の痛みだったけど、
確かに一瞬で忘れてしまうような、感動の瞬間だった。
陽ちゃんが泣きながら病室にはいってきて、
その後にママ、仁美、陽チャンのパパママがはいってきて、
みんな泣いてた。
そしてみんな順番に抱っこ。
25時間ずっと腰とお尻を押さえ、さすり続けてくれた陽チャンとママには本当に感謝。
立会い出産で、ビデオまで買って準備してくれてたのに
最後の最後で立会いを拒否してしまってゴメンネ。
陽チャンがいてくれなかったら、絶対途中でくじけて最後まで頑張れなかった。
本当にありがとう。
今はまだ慣れない育児で、日々睡眠不足で格闘してるけど
良い
になれるよう、ちょっとずつ頑張ります
陣痛・・・痛みは忘れても、あの壮絶な辛さは一生忘れないッ




