国語便覧 その4 | やす地蔵のブログ

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2025.9.20更新
還暦はとうの昔。もう数年で古希。この人生、よきことも悪きことも、旅行、食べ歩き、趣味、阪神タイガース、愛猫、全部まとめて振り返るブログ。たまに気が向けば短歌、俳句、詩なども詠みます。
批評など受け付けます。よろしくお願いいたします

国語便覧 名作の書き出しを読む の4回目

いづれの御時(おほんとき)にか、女御、更衣
あまた候(さぶら)ひ給(たま)ひける中に、
いとやむごとなき際(きは)にはあらぬが、
優れて時めき給ふありけり。


「源氏物語」 紫式部(物語 平安時代)

意味

どの帝の御代であったろうか、女御や更衣が大勢お仕えなさった中に、たいして高貴な家柄ではない方で、特別にご寵愛をお受けになる方がいた。


エピソード

紫式部は”物語の人“であると同時に、かなり生身で面白い人物


①物知りすぎて「生意気」と言われた少女時代

紫式部は、父・藤原為時から漢文(本来は男性の学問)を自然に学び、兄よりも早く理解したそうで、父も感心しつつも「この子が男であったなら・・・」と嘆いたとか

この「女性なのに才がありすぎる」経験は、源氏物語に登場する聡明で内面豊かな女性像(紫の上など)に色濃く反映されている


②ひっそり描いていた源氏物語が、宮中で大評判に

紫式部は夫に先立たれた後、娘を育てながら私的に源氏物語を書き始めた考えられている

ところがその物語が評判になり、一条天皇の中宮・彰子(しょうし)に仕える女房として宮中へ

宮中では

・続きはまだ?

・次はどうなるの?

と 源氏物語は連載小説状態

読者の反応を間近で感じていた点は、今のブログやSNSにも通じるところ(日記的に書くけれど、読まれている喜びがある というところ 皆様はいかがですか?)


③清少納言との”静かなライバル関係“

同時代の才女・清少納言について、紫式部は『紫式部日記』でかなり辛口

「才走り(才気が先走って)軽々しく」

と評している

清少納言が明るく外向的なのに対し 

紫式部は内省的で人間の「心の闇」や「業」を見つめるタイプ

この性格の違いが

枕草子=きらきらした日常

源氏物語=心の深層ドラマ

という作品の違いにもつながる


④源氏物語は”恋愛小説“ではなく”人生小説“

紫式部自身 決して恋多き人生ではない

だからこそ源氏物語では

・愛されることの不安

・年老いる悲しみ

・取り返しのつかない後悔

・人の心がすれ違う痛み

といった

時間が積もっていく人生そのものを描いている


光源氏も完璧な英雄ではなく

読み進めるほどに「罪」や「孤独」を背負っていく存在である


⑤「物語は人の心を慰めるためにある」

紫式部は 物語を書くことについて

人の心の奥を語り 慰めるもの

と考えていた

源氏物語が千年経っても読まれる理由がここにある



いかがでしたか


ライバルあってこその

才能の開花といったところでしょうか


皆様には よきライバルはいらっしゃいますか

いらっしゃいましたら

お聞かせください


今週は引越し準備 ラストスパート


大相撲も気になるけど

頑張れ❗️熱海富士‼️


それでは、また。感謝。