国語便覧 その3 | やす地蔵のブログ

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2025.9.20更新
還暦はとうの昔。もう数年で古希。この人生、よきことも悪きことも、旅行、食べ歩き、趣味、阪神タイガース、愛猫、全部まとめて振り返るブログ。たまに気が向けば短歌、俳句、詩なども詠みます。
批評など受け付けます。よろしくお願いいたします

引越しの準備は着々

段ボールに詰めたり


バルコニーの清掃したり

かなり綺麗になった(自己満足)

隣のバルコニーにまでゴミが流れていき

偶然出てこられた隣の奥様に謝罪

気持ちよく許してもらえました


さて

国語便覧 名作の書き出しを読む の3回目

ご存知 清少納言 枕草子


春はあけぼの。

やうやう白くなりゆく、

山ぎはすこしあかりて、

紫だちたる雲の

ほそくなびきたる。

「枕草子」清少納言(随筆 平安時代)


春は夜明け。しだいに知らんでいくうち、

山と接する空のあたりが少し赤らんで、

紫がかっている雲が

細く横にたなびいているさま(がよい)。


エピソード

①体験談ではなく「美の宣言」

『枕草子』は随筆なので『蜻蛉日記』や『土佐日記』のような出来事中心の話ではない

「春はあけぼの」は、春で一番美しいのは夜明けだという清少納言の価値観の提示


②宮中生活を背景にした感性

清少納言は中宮定子に仕える女房

・宮中では早朝から人が動き始める

・夜が白み、御殿の外の景色が変わっていくのを

 几帳越し・御簾越しに眺める日常

その中で

「ああ、春はこの時間がいちばんいい」と感じた実感が、この一文に凝縮されている


③四季の章の起点としての役割

続く有名なくだりでは

・夏は夜

・秋は夕方

・冬はつとめて

これは

・四季にそれぞれに最も趣のある時間帯がある

・日本的な「時間×季節」の美意識

を示す構成


なぜ冒頭に置かれたのか

この一節は

・作者の感性

・作品全体の方向性

・読者への「これが私の美意識です」という挨拶

その全てを兼ねた 文学的な自己紹介でもある




なお、春の「あけぼの」も、冬の「つと(夙)」も早朝を指しますが、「あけぼの」は日の出前、「つとめて」は日の出後、という違いがあります。


いかがですか?

少しは学生時代を

思い出されたのではないでしょうか?


それでは、また。感謝。