現在。通勤電車内で読んでいる文庫本。
教科書名短篇 家族の時間
最初の短篇は幸田文の「あとみよそわか」
???読んだことも聞いたことも記憶なし???
早速検索。その結果↓
「あとみよそわか」は漢字では「跡見よ。薩婆可。」と書くらしい。「跡見よ」は文字通り。「薩婆可」は梵語(古代インドの言葉)で「成就。成し遂げる。」といった意味の言葉。
今回出会った短篇「あとみよそわか」では、日本近代文学作家、幸田露伴が娘・文が十七、八歳になるまでの間、家事を実に細かく徹底的に教えこむ様を描かれているが、「梯子も一段一段上がらなくちゃならない。二段も三段もまたぐことは無理なことだ」と、先ずは掃き掃除をしっかり身につけさせることに。掃除を終えると露伴は「あとみよそわか」と呪文を唱え、「もういいと思っても、もう一度よく、呪文を唱えて見なおしてみるんだ」と。
「あとみよそわか」の呪文は、掃除だけのことではなく、「靴を脱いだ後、きちんと揃えていますか」、「開けた扉 は閉めていますか」、「使ったものは、元に戻していますか」・・・などなど。
「あとみよそわか、あとみよそわか」・・呪文を唱えて、もう一度、振り返ってみなさい。それが物事を成就する道ですよ、と。
この短篇が、やす地蔵の生まれた1950年代の中等新国語の教科書に初採録されたみたい。
いや〜、勉強になるな〜!
自分の両親の躾け方でよく怒られていたのを思い出す。
そして今でもその躾が生きていることを実感。
この文庫本、結構いいかも。
また、気になったら報告します。
それでは、また。感謝。
素敵な週末を。
