あとみよそわか | やす地蔵のブログ

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2025.9.20更新
還暦はとうの昔。もう数年で古希。この人生、よきことも悪きことも、旅行、食べ歩き、趣味、阪神タイガース、愛猫、全部まとめて振り返るブログ。たまに気が向けば短歌、俳句、詩なども詠みます。
批評など受け付けます。よろしくお願いいたします

現在。通勤電車内で読んでいる文庫本。



教科書名短篇 家族の時間


最初の短篇は幸田文の「あとみよそわか」

???読んだことも聞いたことも記憶なし???


早速検索。その結果↓


「あとみよそわか」は漢字では「跡見よ。薩婆可。」と書くらしい。「跡見よ」は文字通り。「薩婆可」は梵語(古代インドの言葉)で「成就。成し遂げる。」といった意味の言葉。


今回出会った短篇「あとみよそわか」では、日本近代文学作家、幸田露伴が娘・文が十七、八歳になるまでの間、家事を実に細かく徹底的に教えこむ様を描かれているが、「梯子も一段一段上がらなくちゃならない。二段も三段もまたぐことは無理なことだ」と、先ずは掃き掃除をしっかり身につけさせることに。掃除を終えると露伴は「あとみよそわか」と呪文を唱え、「もういいと思っても、もう一度よく、呪文を唱えて見なおしてみるんだ」と。


「あとみよそわか」の呪文は、掃除だけのことではなく、「靴を脱いだ後、きちんと揃えていますか」、「開けた扉 は閉めていますか」、「使ったものは、元に戻していますか」・・・などなど。

「あとみよそわか、あとみよそわか」・・呪文を唱えて、もう一度、振り返ってみなさい。それが物事を成就する道ですよ、と。


この短篇が、やす地蔵の生まれた1950年代の中等新国語の教科書に初採録されたみたい。


いや〜、勉強になるな〜!


自分の両親の躾け方でよく怒られていたのを思い出す。

そして今でもその躾が生きていることを実感。


この文庫本、結構いいかも。

また、気になったら報告します。


それでは、また。感謝。

素敵な週末を。