小さな友人… | ⇔ReinCarnatioN⇔

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特に面白い事が書ける訳ではないですが、日本の何処かに『こういう奴も居るんだ』と思ってくれると嬉しいです。




3年くらい前のこと。
自分が海辺を散歩していた時の話。


少し疲れたので、
近場にあった、泥の付いていない(割りと綺麗な)流木に腰をかけて休んでいたら、

何処からともなく現れた4~5歳くらいの女の子に
話し掛けられた事がありました。


その子は自分を見るなり、

「男の子?女の子?」

と、唐突に聞いてきたので

一瞬、どう答えようか迷ったのですが、

『どっちだと思う?』

と、意地悪な答え方をしてしまいました。


すると、女の子は自分を
上から下、右から左、前から後ろ…と見て回り、

少し考えた後、

「ん~…わかんない!どっちでもいいや!来て!」

と言って、自分の手を引き
海辺のカフェ近くの砂浜に連れて行かれました。

そして自分を、
彼女が作っている途中であろう
砂の城に招待してくれました。



どうやら彼女は、
自分に、城の完成を手伝わせる為に、わざわざ呼びに来たようでした。


正直、汚れるし面倒だなぁ…と思いましたが、

どうせ時間もあるし、
それに子供も好きだし、
手伝ってあげる事にしました。

最初は面倒だと思っていましたが…思いの外、砂の城作りは楽しく

「あーでもない」「こーでもない」という棟梁(4歳)の指示に従いつつ、

見事、城を完成させました。



城が完成して、

『出来たね、トーリョー(^-^)』
(※彼女の名前を知らないのでトーリョーと呼んでいました。)

と言うと、

女の子(棟梁)は満足そうに笑いました。

すると、トーリョーは
静かに砂の城から少し離れた所に行き、
軽く助走をつけて、

砂の城目掛けて、突進。

右足で、砂の城をぶち壊しました。


目の前で起こった事へのあまりの衝撃に、


『まじかよ…おい( ; ゜Д゜)』


と言うと、


彼女はケロっとした顔で、

「だって…一緒に遊びたかったから誘っただけだもん。お城出来ちゃったら遊べないじゃん。」


と、言うのです。



『(なんだ?4歳にして情緒不安定か?)( ; ゜Д゜)』

と、思っていると


女の子は笑顔で困惑している自分に向かって、

「ひとりぼっちは、さみしいからね!」

と、言い

また、砂の城の建築に取り掛かりました。





「ひとりぼっちは、さみしいからね」





自分は、『はっ』としました。


きっと彼女には、
海辺を一人で歩く自分の姿が
寂しそうに見えたのでしょう。


その頃、自分は…
人に甘えたり頼ったり、
況してや、自分の弱さを他人に見せる様な事が出来ない人間が故に、
人間関係に悩み、傷付き…
そんな日常に疲れ果ててしまっていて、
もう全てが嫌だと思い、
周りと距離を置く事を選んだばかりの時期でした。




そんな時に、

「ひとりぼっちは、さみしいからね」

と言う4歳の女の子に出逢い、

なんだかよく分からないけど、
その小さな友人の誘いに、
甘えてみたくなったのです。




そしてまた、
砂の城を作っては壊し、作っては壊し…を繰り返して、

海辺のカフェで働く彼女の母を
二人で待ち、
迎えが来たので、さようならをしました。



なんだか、ほっこりした気分のまま
帰り道に、砂だらけの自分の手を見て、
ひとりぼっちじゃなかった事を思い出し、
嬉しくなった事があった…





…って事を、ふいに思い出した。



実は、最近ずっと
ひとりぼっちになってしまった様な気分だったんです。


なんだか、ちょっと寂しくて
なんだか、ちょっと切ないような…

そんな気分だったんです。


『一人ぼっちは寂しい。』


声にすると、
なんだか気恥ずかしい様な言葉。

でも、寂しい時やツライ時は
声を出さなければ誰にも気付いて貰えない。


きっと、あの時
トーリョーも、一人ぼっちで寂しかったんだろう。


自分は、4歳の小さな女の子に
寂しさの伝え方を教わった気がします。