第二ターム振り返ってみると全くCreditが取れた気がせず、Xデーに怯えているa_koでございます。
1個でもCreditが取れていたら相当気持ちが落ち着くと思うのですが・・・。
フライングしてすでに結果が出ている2科目を見てしまおうかと思ったのですが、見るのも見ないのも怖い!ですね。
そこで、実はまさかのダブル受験生としての経験を生かし、よく聞かれる、CFA受験(Level1)をU.S.CPA受験生の観点からまとめてみました。
※分割しようと一瞬思ったのですが、まとめて見てしまった方が楽かと思い、長い記事になってます。
アメリカの証券アナリストの資格ですが、本国では金融の大学院と同等のステータスを持っていると言われています。日本の金融業界では比較的バイサイドで重要視される資格であり、外資系アセットマネジメントの部長クラスの方はよくお持ちです。
試験はLevel1からLevel3まであり、Level1はU.S.CPAと同様選択問題ですが、Level3は英語で論述するので、日本人には相当ハードな試験ですが、ステータスの高さからか、最近は受験者は増加傾向にあります。(15万人が受験したそうです。詳しくはプレスリリースを)
なお、協会のテキストや予備校のテキストの表記を見ると、CPA、CFAを両方持っている執筆者がいます。その意味でも共通点の多い資格で、CPAで見た論点だとか、CFAで見た論点だとか思う解説を見かけます。
まず、受験を考える方は、一度はTACの説明会、説明会への参加が難しい場合はビデオ(無料)に参加してみて下さい。TAC生である必要はありません。受験の注意や電卓の情報など、大概の疑問はこれで解消できるはずです。
場合によっては日本CFA協会の方が参加されて説明してくれたりします。
これからだと12月試験の説明会がTACのホームページ上で告知されると思います。
http://www.tac-school.co.jp/kouza_cfa/
CFA協会のサイト
https://www.cfainstitute.org/pages/index.aspx
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試験日 年1回 (6月の第一日曜日)、Level1のみ12月と年二回
※今後もそうかは不明
2012年12月試験は第一土曜日に変更になってます。
注意してください。
試験会場 日本で受験可能
※2012年6月試験は東京ビックサイト
試験時間 午前、午後各3時間 科目合格制度無し
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日本受験でも、試験前のイントロダクション含めて全て英語でのナレーションです。
私は今回の試験では注意事項が読み上げられたあとに You may begin (だったかな・・・。)と言われてスタートした際、英語はわかっていたけど、注意事項を読まれた後によどみなく言われて一瞬本当に開始していいのか迷いました、笑
これが 日本の試験だと、間を置いて 「始めて下さい」 とかですよね。何かちょっとそのタイミングを構えて待っているとずっこけます。
でもリスニングができなくてもまず大丈夫です。係員は実際には全員日本人(恐らく英会話が可能な係員のようで、英語と日本語で会場までは誘導されます。)ですし、英語ができる人が沢山受験しているので周囲に合わせて始めれば問題ないでしょう。注意事項や禁止事項が多く、CPA試験同様、出題内容に関しては一切触れてはいけないことになっています。
受験資格
the entrance requirements参照
4年生大学卒業の学位、(卒業見込も可能)もしくは金融関係での実務経験が必要になります。
なお、受験資格ではないのですが、申し込みする際にも受験する際にも有効期限内のパスポートが必須となります。なお、これはアメリカ人であっても同様となりました。申込の前にパスポートの有効期限を確かめて下さい。
受験料
この試験は早く申し込んだ方が割引される試験です。現在価値、将来価値の概念を実践してる!と思うか、何でやねんと思うかはあなた次第ですが。ちょっと割引率高過ぎないか?と最近ずっと低金利の日本人としては思ってます。はい。
なお、テキストは電子書籍形式、印刷物形式、両方が選べますが、値段は電子書籍だけが一番安く、両方にすると追加で料金が必要です。
物凄く嵩張るので電子書籍にしたいところですが、初回は印刷物形式があった方が良いと思います。受験するとわかるのですが、必要なのはEthiscsの教科書で、残念ながら1冊だけ印刷物は選べません・・・。書き込めた方が便利だと思います。実は12月試験では電子書籍版に挑戦する予定なので、その際レポートしますね。
CFA協会の受験料ページを詳しくはご参照下さい。
試験範囲
数値は2011年12月試験のMax Points、改訂される事があるのであくまで参考です。なお、範囲の変更は日本のアナリスト試験より頻繁のようです。教材は最新のものを使うのが無難でしょう。
問題数は120問で、問題にかける時間は1問1分30秒が目安なのはCPAと共通。
Alternative Investments 8
Corporate Finance 20
Derivatives 12
Economics 24
Equity Investments 24
Ethical & Professional Standards 36
Financial Reporting & Analysis 48
Fixed Income Investments 28
Portfolio Management 12
Quantitative Methods 28
Level1に見る USCPAと重複
Level1は基本的に広く浅い試験であり、日本のアナリスト試験より新しいトピックにも積極的に触れていると思います。範囲が広いので、日本人の初学者受験生、かつ社会人想定の場合、CFA協会のリーディングスを端から端までやるのは難しいと思います。大半の受験生は予備校のテキストを使って学習しています。CFA試験に登録すると何と予備校から案内が送られてくるのです・・・。(最初はびっくりします。)
現在は schweser と言う会社のテキストが主流です。
以前はCPA試験でお馴染みの Becker系列のStalla と言う会社があったのですが、昨年schweser に買収されてしまいました。
TACも以前はStallaでしたが、schweserに切り替わっています。今後どうなるのかはわかりませんが、TACを受講すると日本語のサブテキストが付いてきます。恐らく日本で流通する中では一番日本語のボリュームが多いテキストでしょう。
U.S.CPA受験経験のみなら、日本の予備校を使うなり、アメリカの予備校の独学用の教材なりを用います。なお、アメリカの予備校の独習教材だけの方は、出版されているCFA受験本なりを一つは取り入れた方がいいでしょう。但し、日本語で市販されているテキストは種類は限定されます。ただ、最近は受験者が増えているので今後日本語のテキストは増えてくるかもしれませんね。
CFA受験ガイドブック―学習の手引き&レベル1試験のポイント/金融財政事情研究会
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- ¥2,940
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この試験の合格に必要なもので、CPAでは求められなかったもの
ずばり、電卓操作技術です。日本の簿記試験のブラインドタッチの練習は不要です。と言うより、協会指定の電卓2種類はアメリカ製で、キータッチが悪くて絶対ブラインドタッチはできないでしょう。
例えば 「40」 と押したつもりが、「4」となっていて計算値が恐ろしく乖離して出たなんてことがよくあります。Level1では3択の試験なので、計算ミスだとすぐわかります。試験中は、限られた時間で、やり直すのは精神的にも肉体的にもハードなので、どっと疲れます。
関数電卓なので、特有の機能をある程度試験前までに使えるようになっておく必要があります。
CF計算やPV、FVの計算、平方根、メモリーなどの一部の機能を覚えてしまえば応用できるので、全てを覚える必要はないですが、一定程度の習熟が必要です。
私の友人に減価償却の計算機能まで使いこなしている人もいましたが、私は減価償却は自分で計算しています。(CPA受験生ならまず間違いなくそれでOKだと思います。)
試験場に持ち込めるのは以下の電卓だけです。私は
BA II Plus Professional を使っています。元からHPの電卓を使っていた人以外は
BA II Plus のどちらかを選択するのが無難です。- Texas Instruments BA II Plus (including BA II Plus Professional)
- Hewlett Packard 12C (including the HP 12C Platinum, 12C 25th anniversary edition, and 12C 30th anniversary edition)
CPA経験者にとって有利な分野
Financial Reporting & Analysis 48、Corporate Finance 20、Economics 24 の3分野です。
この数字だけ見ると重複感があってUSCPA受験経験者に有利と思われると思います。実際USCPA受験後であれば、配点の大きいFinancial Reporting & Analysisつまずくことはないので、実はLevel1での勉強はすでに半分クリアしている?ことになります。
ただし、CFAはIFRSを問われる傾向にあり、かつ会計士とアナリストの重視する財務諸表のデータは異なるため、全く勉強しなくて良いわけではありません。また、計算問題が得意な人にはCFAの方が向いているかもしれませんが、違う人は苦労するかもしれないです。経験上、CPAでは一生懸命練習した計算問題よりも理論を問われる傾向があり、習得のためにあんだけ打つべし、打つべしで練習したのに活躍の機会がなかったと思うのですが、間違いなくCFAでは大活躍です。(CPAも、理論の理解の為には一定の計算もできるようになっていると思うのですが、試験ではあまり使わない気がします。)
ただ、ここで悩ましいのが重複しているけど、恐らくそんなにその時の苦労が役に立たない Economics 、配点MAX 24 です。範囲は完全に重複してますが、難易度はCFAが高く、出題範囲も広く、CPA試験の比重より重たいです。CPAでは経済は出題割合から、最低限の対策をした人が多いと思いますが、CFAでこの範囲を捨てたら配点的に苦しいと思います。また、Levelが進むにつれて常識でしょ、と融合問題のような形で出てくる範囲のようなので、避けるのは不可能でしょう。
新たに勉強が必要なもの
Derivatives 12、 Equity Investments 24 、 Fixed Income Investments 28、 Portfolio Management 12 、 Quantitative Methods 28 は一部はCPA試験で見かけた内容が含まれているのですが、ほぼ初見となるでしょう。但し、この範囲は日本のアナリスト試験より範囲が広いのですが、そちらとは重複しています。でも、英語ですので、英語で問われる訓練が必要です・・・。(実はこれが大変・・・。)
ここが辛いなCFA
CPAと違い、リリース問題は存在せず、協会からのサンプル問題(受験料は高額なのに、まさかの追加料金・・・)とMoc Exam1回分(受験生しか見れないが、受験料に含まれる)だけしかないので、パターン練習がしずらい試験です。ノンネイティブの受験生はここでまず不利です。英語の問われ方が違うとわからないなんてことはU.S.CPAの受験で散々経験していると思います。予備校のマテリアルはあくまで予想問題です。
問題演習は協会テキストの章末問題もありますが、そもそも形式が3択ではなかったりする問題だったりします。(ただ、章末問題は良い問題なので実力は付くと思います。量が膨大なのを除けば本当に良いテキストです)CPAのEthicsとの違いには注意
日本人が最も苦戦するのは Ethical & Professional Standards 36 です。まず、事例問題を解く際にはそれなりの語学力が必要になりますが、AUDITが合格済みの受験生の英語力なら問題ないと思います。
ただ、倫理規定は 「会計士の倫理規定」 と類似のものがあり、どちらに最初に慣れてしまったかによって、時折、どっちだったけと悩んでしまうことがあります。
試験では事前に違うところを洗い出ししておかないと、いざ聞かれた時に、あれ?と思うでしょう。(それが今回できてなかった私が試験当日唸っていたのは想像頂けるかと・・・。)
なお、日本のアナリスト試験の倫理には類似しています。(どちらが先かはお察し下さい。)
この範囲は予備校の教材より、最初から協会テキストで勉強する方が効率が良いかなと思っています。ケーススタディを沢山読んでおくのがポイントでしょう。
CPAとCFAダブルライセンスは必要か?
これは正直わかりません。ただ、本家アメリカでは両方持っている人がそれほど珍しいわけではないです。
ただ、アメリカでは弁護士で、会計士で、ドクターとか、かつての私は4年生の大学の学位でお腹いっぱいだったのですが、驚愕ってステータスの人がいますからね。
Welcome Beckerのイントロダクション、ビデオに出てきた2人のライセンスの数を数えてみることをお勧めします。
そもそも、CFAはステータスが金融の大学院レベルとのことで、在籍される業界が金融業界関連なら確実に評価されると思います。他の業種でCFAを持っている方にまだお会いしてないのでわかりません。最後に何でお前は並行したのか?
同時に取れたら格好いいじゃないですか・・・。たまたま予備校の説明会に行ったら元同僚と会ってしまい、受講を申し込みしてしまいました。今は終わってからにすればよかった・・・とちょっと後悔してますが、勉強は実はCFAの方が好きです・・・。でも、好きなのと時間が取れるのとは全くの別問題でちょっとした勘違いでCFAの6月をパスしようとして、できないことがわかって受けてきました。
12月は3度目の正直で合格して来ようと思います。ごめんなさい。ごめんなさい、私の預金通帳・・・。
以上、色々聞かれることをまとめて見ました。 - Texas Instruments BA II Plus (including BA II Plus Professional)

