DX7から24年 | BOBlog

BOBlog

 日本はまだまだ大丈夫!

初音ミクのデザインが緑色を基調にしているのは、DX7をイメージしているそうな。

DX7とは1983年にヤマハが発売したデジタルシンセで、当時一世を風靡しただけでなく、このシンセのおかげで音楽のデジタル化がいっきに進み、録音も生演奏も機械が演奏する形態を加速させ、音楽そのものを大きく変える源泉となりました。

あれから24年。またしてもヤマハがやらかしてくれたのがミクということになります。
ミクには、2003年にヤマハが開発したVOCALOIDという音声合成システムのVer.2が採用されていてます。

「PCに音符と歌詞を打ち込めば、機械が歌をうたってくれる」というのは画期的なことです。
これまでも同様のソフトはあったですが、操作性とか機械の不自然さが払拭できず、イマイチだったのですが、VOCALOID Ver.2になって、操作性と日本語の流暢さが格段に向上しました。

今年の9月以降、ニコニコ動画にミクで作った音楽が投稿され、その曲にインスパイアされた絵師がこれに画像やPVを貼り付けるというネットを媒介としたコラボレーションが一気に進んでいます。
もちろん誰でも投稿できるという性格上、駄作が多いのが実情ですが、中には職人芸や神業といえるクオリティーの作品も少なくありません。また、それを見た視聴者が賛辞や時には辛辣なコメントを発することで、作者のモチベーションが向上するといういい状況を生み出しています。
そうやって作られた音源や映像が、CDやDVDとして流通する日は近いでしょう。
(但し「初音ミク」名義は使えないそうです)

パッケージのキャラと萌え声のため、「キモヲタのおもちゃ」と誤解されてますが、こういった刺激が連鎖する状況を作り出すことを想定(期待?)し、ミクにDX7のイメージを重ねた製作者は確信犯といえます。
また、こういった製品を世の中に送り出したヤマハの技術と音楽における功績は賞賛に値すると思います。(・ω・)ノ