目から鱗の皇室論 | BOBlog

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 日本はまだまだ大丈夫!

産経記者・阿比留瑠比さんの3月30日付エントリー「ヒゲの殿下と旧宮家子孫の対談に思うこと」 に、「そもそもなぜ皇室が必要なんですか?」という問に対する「ヒゲの殿下」こと寛仁親王殿下の明確な回答が紹介されています。

 まず、一つの国家を形づくるには必ずリーダーが必要です。烏合の衆では部族同士が縄張り争いするだけで、国家にはなりません。かつて日本もさまざまな豪族がいて、北条や織田といった武将が現れ、時代の変遷を経て、江戸時代に徳川家を頂点とする三百諸侯になりました。あるいは家族という単位で例えれば、お父さんがしっかりしていないとその家庭は崩壊してしまう。しかし、もしお父さんが亡くなってもお母さんがしっかりしていれば、その家庭は安泰です。家庭という小さな単位でも、国という大きな単位でも、何らかのリーダーが必要と思います。
 ただし日本の場合は特殊で、世界で唯一、権力をもった人がナンバー2、権威をもった人がナンバー1です。ナンバーワンは天子さま、最高権力者はナンバー2としてきたから、2667年ものあいだ、日本のあり方は微動だにしなかった。かつて、ほとんど二年ごとに総理大臣が代わることを日本人はずいぶん恥じた時期がありました。外国人も不思議に思っていました。しかし、本心では何も気にしてなかったのではないでしょうか。ナンバー2がころころ代わっても、ナンバーワンは不動だったからです。逆にいえば万世一系が崩れ、誰が本当の権威の継承者かわからなくなり、一般国民の家系図と天皇家の家系図があまりにも似たものになれば、おそらく天皇は尊敬の対象でなくなってしまうでしょう。


これ程簡単かつ明瞭な回答はかつて見たことがありません。まさに目から鱗である。ヽ(´ー`)ノ