今日の「天声人語」
「(岩城宏之さんは)中学1年の時に終戦を体験した。空襲で東京の町を逃げ回り、焼け出される。「鬼畜」と呼んでいた米英を、戦後一転して民主主義の鑑ともちあげる教師を見て、大人たちへの強い反発を抱いた。」
これを読めば当時の教師は、民主主義も知らないうえに米英を鬼畜と呼んでいた。そう思わせる書き方ですが、戦後一転して米英を、民主主義の鑑と持上げでいたのは朝日新聞の方です。
昭和21年11月10日
「終戦後、言論は大いに盛んになつたが、まだ一年生で空回りが多く、民主主義の先輩国からみるとはるかに水準は低いとみねばならぬ。」(天声人語 荒垣秀雄)
一方、米を鬼畜と呼んでいたのも朝日新聞でした。
昭和20年1月15日
「米、鬼畜の本性現す
……、数機のうち三機はその鬼畜の本性を現はし、恐れ多くも豊受大神宮の宮域に数発の爆弾を投下し
……われら一億国民は米鬼のこの鬼畜の行為に対しますます憤激を昂め、米鬼断じて討つべしの怒りを燃やすものである。」
三機が一斉投弾 広場・宮域林にも落下
……一億国民は今こそ憤激に燃え立ち人類の敵鬼畜米撃滅へ限りなき敵愾心をたぎらせてゐる。」
昭和20年1月19日
「抑留所を猛爆 米機の鬼畜ぶり」
「ジャーナリスト宣言」とは、その時その時で主義主張をコロコロ変えることらしい。。。(; ^ω^)