英語で語る「靖國神社」 | BOBlog

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 日本はまだまだ大丈夫!

国際派時事コラム「商社マンに技あり!」 というメールマガジンで、靖国神社問題を外国人に英語で説明するという試みが紹介されていた。重要な試みなので、以下に引用します。


(引用開始)
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◆ 「封じる」というニュアンス ◆  

「魂鎮(たましず)め」のような神道的概念は、外国人には想像を絶しているようです。

そこで、
「神社というのは、怨みをいだく霊を封じ込める癒しの場所のようなものなんだよ」と説明した方がわかりやすいのではないかと思っています。


試みに英作文してみました。

(神道を知らない外国人に直截(ちょくさい)に説明しようとするとき、多少ニュアンスがゆがむのはやむをえない面もあるかと思います。)


Yasukuni Jinja Shrine is a kind of asylum where the unsettled souls are contained.  In Japanese traditional belief, those who die a tragic death become furious demons.  The more powerful he was and the more tragic his death was, the more powerful and cruel the demon would be.

 

(靖國神社は一種の癒しの場所で、行き処を得ない魂が封じ込められているところです。日本人の伝統的考え方によれば、悲惨な死に方をしたものは荒ぶる鬼神となってしまいます。死者が生前に勢いがあり、死に方が悲惨であればあるほど、鬼神も勢いを増し、むごたらしいものとなります。)

 

◆ 「祝詞をあげる」ということ ◆


The furious demons were believed to cause every kind of disasters, such as earthquake, plague, famine and warfare.


(荒ぶる鬼神は、地震、疫病、飢饉、戦(いく)さなど、もろもろの災いをもたらすものと考えられていました。)

 

Shrines were built to calm down their wrath and anger.  Shinto priests voice holy words, compliment and honor them to prevent their horrible curse.


(鬼神の怒りを鎮めるために神社が建てられました。神主は祝詞(のりと)をあげて挨拶し死者の誉(ほま)れをみとめることにより、恐ろしい呪いを防ぐのです。)

 

Yasukuni Jinja Shrine commemorates millions of warriors who died a cruel death.  Many Japanese feel they have to coax them to sleep calmly; otherwise the demons would rise and bring great disaster to their former enemies and Japanese themselves.


(靖國神社には、悲惨な死に方をした何百万人もの戦士のことを忘れまいとする場所です。安らかに眠ってくれと戦士をなだめねばならないと、多くの日本人は考えるのです。もしそうしないと鬼神が起き上がり、仇敵に対して、また日本人自身に対して、大きな災いをもたらすであろうから。)


◆ 「戦争犠牲者たちの残留思念」 ◆


Even if the Japanese seem to honor "war criminals," it is no more than a way to prevent such spiritual disasters.


(日本人が「戦犯」を崇(あが)めているように見えても、じつはそういう霊的存在がもたらす災禍を防ごうという手立てにすぎないのです。)
 
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(引用終了)