録画だけしてあったドラマを紐解きました。

密かに応援している(笑)東出昌大さんのドラマです。2019年のドラマ。

 

 

佐伯修一(東出昌大)は、高校生の時に姉を未成年者の婦女暴行事件で亡くしていた。正義感に燃えて警察官になるも、

同様の事件での被疑者の口に銃口を突き付けてしまい、懲戒免職になる。

その後、やはり元刑事の小暮(松重豊)が営む探偵事務所に勤めることになる。

彼に依頼された案件は、少年犯罪で息子を殺された両親から「息子を殺した犯人が今どこでどうしているか探して欲しい」というもの。

修一の自分自身にも問いかける追跡が始まる。

 

とにかく重厚な作りのドラマでした。

原作は薬丸岳さん。全6話。

 

 

1話目は、息子を殺した少年を探して欲しいというもの

2話目は、育児放棄をした母を探し欲しいというもの

3話目は、犯罪を犯した弟を探して、母の病を伝えたいというもの、

4話目は、自分が弁護した少年が更生しているか知りたいというもの

5話目は、姉を殺した犯人たちがどうにもならない奴らだったことを知る

6話目は、やはり犯人の一人が不治の病になり、逢いにいく。

全話通して、姉を殺した人を密かに追い続けていた。

 

修一のお父さん(益岡徹)さんが、出演シーンは少ないけれどとても良かった。

久しぶりに逢った息子に「良かったな、お前笑えるようになったんだな。もっと笑っていいんだぞ」

           「早く言ってやれば良かったな」と語りかける

修一が号泣する。このシーンは泣けた。

 

「加害者は少年法で守られて、名前も顔も教えてもらえない。

なのに、被害者の方は世間にさらされる。どうしてだよ?」という

少年時代の修一(細田佳央太)の叫びは、少年法の問題点でもありますよね。

 

 

激しい憎悪は年月を重ねても浄化することがない。

ただ、その形は「復讐」であったり「哀れみ」であったり「後悔」であったりする。

 

修一は、ある意味復讐を成し遂げたのかもしれない。

やっと、自分自身に向き合えた最終回は、良かったです。

 

保存版にしようかと思います。

東出昌大さん、はまり役でした。

 

余談ですが、探偵事務所の板谷さん、くわえ煙草で「知らないけど」が口癖のやさぐれ感、秀逸です。

東京タワーの才媛役より、カッコいいです(笑)