静かな映画でした。

 

行助(仲野太賀)は、足が不自由で、いつも引き摺って歩いている。

こよみ(衛藤美彩)は、たいやき屋で働いている。

 

行助が行きつけのたい焼き屋の女の子に恋をする話。

と書いてしまえば簡単なんだけど、

 

仲良くなっていく途中で、

こよみが事故に遭い記憶機能障害を持ってしまう。

新しい記憶を留めていくことができない。

そんな彼女を自宅に住まわせ、献身的に面倒をみる行助。

事故にあう前にあった日に雨が降っていたことから

彼女は目覚めるたびに「雨、上がったんだね」と言う。

 

忘れてしまうとわかっていても

毎日、会話を交わす。

仏のようにやさしい行助だったけれど

ある日、こよみの元カレの存在を知り、

何かに苛立ち始める。

怒鳴ってしまったあと、

彼女自身が、忘れないようにあちこちにメモを残していたことを知って…。

 

という展開。

 

行助の足を引きずる音とか、

雨の音とか、

BGMのピアノの音が、

映画のポイントになっていました。

 

何が起きるわけでもなく

エンディングを迎えます。

 

人によっては、眠くなるかもしれないけれど

こんなラブストーリーも心地よい、と私は思いました。

原作はこちら。