完成しました。

メリキット1/43 フェラーリ512S タルガフロリオ70です。

 

栄光のルマンの舞台でもある1970年のスポーツカー選手権はポルシェ917Kとフェラーリ512Sの一騎打ちとなりました。しかし、曲がりくねったコースのタルガフロリオには両者とも不向きといえました。そこで、ポルシェは3リッターの908/03を持ち込み、必勝を期しました。一方のフェラーリは用意できるマシンがないため、やむなく不向きな512Sをそのまま持ち込みました。

 

決勝では地元のヴァッカレラがそんな不利な状況の中善戦し、2台のポルシェに続いて3位に入賞しました。また、もう一台の512Sも6位に食い込みました。ヴァッカレラにとっても、512Sにとってもベストレースと言えるでしょう。  

 

そんな512Sをメリキットのメタルキットをベースに作りました。

このメリのキット、元はグランプリモデルズのものをアップデートしたもので、リアルな造形のエンジンやエッチングパーツで近代化しましたが、その分、リアカウルは固定式となりました。

 

キットをお持ちの方は本当にメリ?とお思いかと思いますが、今回かなり手を入れています。

まず、分かり易いのが足回りです。ルネッサンスのホイールにフジヤのGTbタイアを履かせています。

タイアレターはモンテグロッソ(タメオ)の別売りデカールを使用しています。

左側のフュエルリッドはキャップを外して走行したようです。ここはリアクトの95年F1用のパーツです。

反対側のキャップは静岡の師匠、チャーリーさんの銀製のパーツを使わせて頂きました。

 

そして、一番分かりにくいのですが苦労したのが、このキャノピー回り。

ホスタロの512Sのものをコピーして使っています。

最後に、ヘッドライトですが、ライトケースの形を四角っぽく見直し、レンズはZモデルのパーツを入れています。

あと、デカールは元々別の使用だったのをタルガフロリオ仕様に改造したため、いろんなところから流用しています。

我ながら、執念ともいえる製作でしたが、無事に形になって嬉しい限りです。

毎回こんなだと大変ですが、たまにはちゃんとするのもいいもんですね(笑)

 

ちなみに、2007年に購入後、16年寝て、昨年途中(ウレタンクリア)まで仕上げて、もう一年寝かせた、非常によく熟成した1台です。