骨のズレー脊椎が正しいカーブでなくなる

上下の椎間関節が平行にかみ合っていないと、ちょうど歯車がかみあっていないのと同じ理屈で、当然、何らかの障害が生じます。
例えば、その関節に関与している筋肉群が同じような緊張度で働かないために(非対称)、
どちらかが引っ張られ過ぎて、痛みが生じるわけです。
その逆も同様で、何らかの異常があって、筋力が非対称に働くと、それに関与している椎間関節がズレることになります。
同時に、姿勢が前屈み、後ろ屈みの人、太った人、痩せた人、また、歯科医などのように
特殊な姿勢をとる職業の人たちは、腰を伸ばす筋肉 (伸筋群) と腰を曲げる筋肉 (屈筋群)
との釣り合いに強弱ができます。そのために腰椎が前弯を強めたり、後弯化したり、また、
横に曲がったり (側弯) して痛みが生じます。
いうまでもないことですが、肥満した人は平均体重〔(身長ー100)×0.9〕を超えた量だけ
腰仙部に負担がかかるので、腰痛になりやすいわけです。
また、痩せすぎの人は、脊椎のカーブがすっかり減少して真っ直ぐな脊椎になり、圧迫骨折
(椎体がつぶれる) を起こしやすくなります。
どちらのかたちも内臓疾患を起こしやすく、前者では心臓が、後者は腸の働きが低下してきます
。骨がズレるもう一つの理由は、両脚の長さの違いによります。
体を伸ばしたり、屈めたりしたときに、脚の長さが違うために、双方の股関節が同じリズムで
回転しないので、骨盤が正常な働きをすることが出来ないのです。
つまり、長い方の脚の骨盤の位置は、脚の短い方の骨盤より、当然、高くなります。
そこで、身体の平衡を保とうとして、骨盤の高い方 (脚の長い方)に身体を倒そうとします。
こうした動きが起こりますと、脊椎は、前後の運動が制限されるので、横に逃げようとします。
これがいわゆる側弯症というもので、正常な脊椎のカーブが失われて、腰痛をはじめ、様々な
障害を呼び込むことになるのです。
腰部、下肢の骨折には、骨盤骨折、大腿骨折などがあります。しかし、骨盤や股関節は、体幹
を支え、且つ円滑な運動を行うために頑丈に出来ているので、高所から落ちたり、交通事故に
遭うなど、余程の外力が加わらない限り、簡単に骨折することはないでしょう。
移行仙椎、リチャード症、シュモール結節、椎間板狭小、腰椎4、5番の横突起肥大、
仙椎の一部遊離などの腰仙椎部の先天的異常、また通常、腰椎下部に行くほど神経根は太く
、椎間孔は逆に細くなっていますが、人によってはその通りになっていない先天的脊椎管内の
異常が、しばしば見受けられます。
そのうち、椎体軟骨が椎体内に突出したシュモール結節、及び、第五腰椎の横突起が大きい
ために、仙骨 (翼) について (偽)関節をつくる横突起仙骨化が有名です。

