先日アパホテルに泊まってきました。

健常者の働いていた時からビジネスホテルとしてのアパホテルの会員だったので、アパホテルの雰囲気は良く知っていましたし、お世話になっていました。


でも脊髄損傷になり車椅子になってからは遠ざかっていました。

1番の理由が、アパのホテル居室の洗面所とバスルームの段差が高いことが一つの理由です。


段差が高くて入れないからパス🙅というより

段差が高い部屋を傷つけてしまう事が申し訳ないから、です。


ホテルで段差がある居室は多いのです。

万が一の水漏れや、汚れを持ち出さない事を考えると福祉の寄り添ったフラットな床より、仕切りがあった方が清潔を保てます。


それはホテルと利用者お互いにとっていい事です。

段差がない為にしょっちゅう水漏れがあって整備工事が必要になったら時間がかかりますし、カビが発生したらホテル全体の価値も下がります。


なので段差があるホテルは検知器構造的には正しいし嫌いではありません。

でも私は立ち入れないのでそのような場合は泊まらないか、バスルームを使わない(寝るだけ)です。


「いやいや、アクティブユーザーなら段差20cmくらいは行けるよ」

という声があるのもわかります。

私も行こうと思えば30cm近い段差も行けるのですが、それには条件があって

◾️扉が全開になる事

◾️敷居が頑丈な素材である事

です。


扉が全開は車椅子側の都合です。全開にならない場合ドアを傷つけます。ドアって買うと高いんですよ。

敷居が頑丈なのは、傷をつけると申し訳ないからです。


高さがあると敷居に負荷がかかるので傷がつきやすい素材だとホテル側の固定資産を傷つける事になります。

私が障がい者で車いすでしか移動できないからと言って、相手の固定資産を壊して良いということはありません。

このホテルの部屋は毎日毎日スムーズにお客さんを入れて収入を得続けることが大事で

それをできなくさせる客は例え障がい者でも迷惑客だと私は考えます。


アパホテルさんの場合は、部屋の規格がほぼ全国一律でバスルームの敷居は高めです。

なので今回もそれを理解した上でトイレ、バスルームを使わない予定で宿泊予約をとりました。


ほとんどのホテルでは一階ロビーに多目的トイレがあるので、いざとなったらそこを使わせてもらおうと思いました。


結果からいうとバスルームに入れないというのはまあまあストレスがかかる事でしたが、買い物や外出の時にロビーで用を足せばいい事なので、割り切れば有り、です。


それより、アパホテルさんは居室が狭いので、そこの方がストレスだったかなという印象です。

アパの独特の間取りと鏡の多さと部屋の暗さ。


これは社会人が営業で現地に行き、2時まで飲んで朝の7時にはチェックアウトする

下手したら朝まで飲んで1時間だけ仮眠をとる。

そんなビジネスマンは何の不満もないだろうし、かつては私もそうでした。

逆にベッドしか無いビジホってすごくワクワクしました。秘密基地みたい!


でも1人で行って1人で身体のケアをするには狭めのビジホはちょっとしんどいかなというのが車椅子になった私の感想です。

そして、今はインバウンドで価格が2倍から3倍になっています。

なので、車椅子ユーザーが選ぶ宿はもう少し違うパターンでもいいかなと思いました。


アパホテルもホテルによっては上級の泊まり心地をコンセプトにしたバリアフリーライクの広い客室もありますが、そうすると料金が跳ね上がるので、

だとすると近くのハイクラスのホテルの低いランクの居室と価格が同じになります。

なのでアパの上級の部屋はビジネスで同行した先方のお客様などに向けたお部屋のコンセプトかなと思います。


今回言いたいのはアパがダメという事ではなく、アパは車椅子ユーザーにはバスルームが使いにくいよ、という事です。

そしてあくまで私には、使いにくかったと。


でも無料の映画も観れてすっっごおおおおおく面白かったし、ビジホはコンビニが併設されていたり

コンビニの方もとっても親切で、もちろんホテルの方も親切でとても嬉しかったです。