私は事故で脊損になりましたが、脊髄損傷でなくても重体や重傷の場合急性期病院の後に回復期病院に転院する方がほとんどだと思います。


急性期というのは、命を守るところで、身体の回復を1番に考えた治療をしてくれます。


そして、自分で食事が取れたり、最低限の身体の回復が見られ安定してくると回復期リハビリ病院に転院したり

同じ病院内で移動します。


リハビリ病院(リハビリ病棟)は自分の体の可能性を最大限に引き出すリハビリをします。


脳の損傷で言葉が出にくい人は言葉に練習や、言葉に変わる伝え方の工夫をしたり

足が欠損した人は義足を作る作業などをします。

私の場合は足に完全に力が入らないので、腕の力だけでベッドから出て、車椅子に移り

トイレに行ったり入浴も1人で完結できることを目標にしていました。


そして、排便排尿の感覚も無いので、自分で適度なタイミングで行けるような訓練もします。

私は、怪我をする前から尿の感覚が近く(2時間に一回、そして夜は2回起きる)

自己導尿のカテーテルだけではトイレに行くだけの生活になってしまいます。


そこで、自分で調べて


バルーン留置が自分でもできるという事を知ります。


バルーン留置というのは、カテーテルの先に風船のようなストッパーがあって

バルーンに水を入れて膨らませ、出ないようにストッパーをかけてカテーテルをずっと膀胱と尿道に留めおく医療器具です。


これは泌尿器科の先生の指導がないとできないもののようです。

なので、入院中は泌尿器科がなかったので退院してから自分で購入し見よう見まねで留置しました。




そして日常用のカテーテルを

使いつつ、スポット的に留置バルーンを使って生活のクオリティがぐんと上がりました。


そして自己流でやってから一年後、国リハに入院する事になって自己流でやっていると告げると驚かれ

基本の留置の方法を教えていただき、私も驚き

お互いに非常に驚き合戦をするほど驚きました。


その中で1番助かったのは、バルーン留置してる時にガーゼを挟むという事です。

バルーンは柔らかい素材でできてはいるけど、やはり身体にずっと遺物がくっついているとかぶれるのです。

そこで、バルーンカテーテルとお腹があたる部分にガーゼを差し込む、または包むようにして身体との接触を避けるというものでした。


それまで、急性期でも回復期でも、退院して自己流になってからも肌に直につけていたので

かぶれまくって、傷のようになった跡が沢山筋にみみず腫れになっていました。


なんで今まで気づかなかったんでしょう。

そして、国リハの看護師さんはなんていい事を教えてくれたんでしょう。


それから私のガーゼ探しが始まるんですが肌の弱い人はガーゼの端のパイピング処理でも赤くなるらしく

市販のものでも合う合わないがありました。


そして、材料費の高騰で単価を安くするために、買った時には普通の大きさに見えても洗濯したら手のひらサイズで吹けば飛ぶようなガーゼもありました。


ふと思い出したのが、子供を産んだ時は沐浴にもガーゼ、肌着もガーゼだったじゃん。と。

そこで通販の赤ちゃん用のガーゼに辿り着いて

昨日ブログに書いたちゃいなびのガーゼに落ち着くのでした。


なので、今ではタオルもガーゼ、タオルケットもガーゼですが、もともとはこのカテーテルのかぶれ対策にガーゼを探して6重ガーゼに辿り着いたのでした。


カテーテル用はこのハンカチサイズです。


おすすめですよ。