友達の子供が家に遊びに来ると、兄弟で車いすの取り合いになる。


「はっちゃんちょっと貸してくれない?」


とおませな口調で言うのが可愛い。


兄弟2人で乗りたいのでシャワーチェアーを出してあげるが人気がない




何かやっぱりルックス的に違うんだろうかシャワーチェアーは。


なので外出用の車いすを中に入れると2人でレースをしてる。

わりとガチャガチャうるさいけど楽しそうで良い。


外で友人の子にあった時も


「ねえちょっと貸してくれない?」

と言われるけど、この時だけは貸せない。


ごめんね、と謝ると次は僕のも持ってきてね

と言うので私が歩けないのは理解してるんだと思うけど

1時間後くらいに


「ねえ、そろそろ貸してくれない?」


と言うのでとっても可愛い。


私もそろそろ三年ぶりに歩こうかな〜 などと思ってしまう。


会う度に「僕の車いすは?」

となるけど、流石に乗用車に2台は乗せられない。


私が漕いでいると後ろから

「いいなあ、気持ちよさそう、、」

と羨望の声がする。


私の車いすをこんなにほめてくれるなんて嬉しいので


「いいでしょ〜気持ち良いよ〜」

と私も子供の心になって言う。


もしかしたら今後、成長して車いすに関心が無くなっていくかもしれないけど


私は私の車いすに乗りたがってくれた君がずっとずっと大好きで

ずっとずっと大事だよ。