アメリカには50州と首都地域であるコロンビア特別区以外に
プエルトリコ(367万人)
アメリカ領ヴァージン諸島(10.5万人)
北マリアナ諸島自治連合区(5.1万人)
グアム(16.0万人)
アメリカ領サモア(5.5万人)
州より自治権が弱いのでこう呼ばれるが、属領、自治領など領土を意味する言葉だ。
領土そのものを法的地位で分けるとこのように区分される。
1. 合衆国本国
2. コモンウェルス
3. その他の自治的未編入領域
4. 非自治的未編入領域
5. 非自治的編入領域
またこれらの準州はいずれも、アメリカ合衆国とは異なる独自のISO国名コードと国名ドメインを持っている。なお合衆国領有小離島は共通のコード (UMI) とドメイン (.um) を持っている。
ただしこれらの法的地位には差があり、呼ばれ方には多少の違いがある。
【自治/非自治】
米領サモア以外の4つの territory は、合衆国議会により当該地域の自治法(Organic Act) が制定され自治をしている自治的領域 (organized territory) である。これに対し合衆国領有小離島の territory は全て、自治法の制定されていない非自治的領域 (unorganized territory) である。米領サモアは特殊なケースで、事実上自治をしているものの、自治法に基づくものではなく、法的には非自治的領域である。これを理由に、米領サモアを準州から外すことがある。自治的領域のうちプエルトリコと北マリアナ諸島は、コモンウェルス(commonwealth) でもあり、通常はこちらで呼ばれる。したがって、「2つのコモンウェルスと2(あるいは3)つの準州」のような数え方をすることもある。最も頻繁に準州と呼ばれるのは、コモンウェルスでない自治的領域の、グアムと米領ヴァージン諸島の2領域である。
《コモンウェルス》
17世紀から現在に至るまで「共和国」の同義語として扱われたが、20世紀に入ってからは「複数の国家や行政区などにわたる友好提携(およびその運営組織)」という新たな定義が加えられつつある。
【編入/未編入】
territory には、自治/非自治とは別個に、編入/未編入の区別がある。5つの(広義の)準州を含め、現在の territoryのほとんどは、アメリカ合衆国憲法が完全には適用されない未編入領域 (unincorporated territory) である。それに対し、合衆国憲法が完全に適用される territory が編入領域 (incorporated territory) であり、現在はパルミラ環礁(非自治的編入領域)のみである。
【過去の例】
太平洋にはハワイという州があるが、そのほかにある領土としては
・北マリアナ諸島(サイパン、テニアン、ロタなど)のコモンウェルス
・グアムの自治的未編入領域
・アメリカ領サモアの非自治的未編入領域
この3つのそれぞれ自治と編入の概念が違う領域がある。
これらは大東亜戦争後70年を経て今尚残っているものであり、軍事的にも拠点として戦略の一環を大きく担っているとも言える。
大東亜戦争に入る前は国際連合から日本が委託されて管轄していた島々でもある。
1942年はここまで日本の勢力が及んでいた。
この目的については小名木善行さんのblog(ねずさんのひとりごと)が詳しい。
↓
『自由の創設としての大東亜戦争』
1946年、フィリピンが独立。
1951年のサンフランシスコ友好条約を経て1952年に日本本土が連合国軍の占領統治から主権を回復。
1972年には沖縄の施政権がアメリカから日本に移る。
1986年にはマーシャル諸島共和国がアメリカから自由連合盟約国ときて独立、90年信託統治終了を経て91年に国連加盟。
1994年にはパラオ共和国が国連信託統治のアメリカから独立。
そして残されたのは準州であるこの3地域とフィリピン、韓国、日本及びマーシャル諸島共和の各国内にある軍事基地やロナルド・レーガン弾道ミサイル試験場などの施設である。
地勢的に見ても何処が重要か一目で分かります。(沖縄県知事が台湾の馬英九の後を追うようなことをやっていてはいかんでしょう)
大戦後について、西欧列国の差別と支配からアジア各国の独立が語られる傾向にありますが、元々人口も少なかった太平洋の島々についてもそれは同じであり、もっと目を向けて語られてしかるべきだと思いました。
先の御行幸で特にそれを思いました。
今後はもっと調べてみようと思います。
サイパンにはそんなことは何も知らず一度行ったことがありますが、他の島にも行ってみたくなりました。