白い巨塔 | 高機能型境界性パーソナリティ障害の彼の呪縛から抜け出す

高機能型境界性パーソナリティ障害の彼の呪縛から抜け出す

高機能型境界性パーソナリティ障害の彼と関わってしまったこと、それにより失ったもの、得たもの、学んだこと、、、ふう。沢山ありすぎて。
記録と心の整理の意味で出会いから経過、現状を少しずつ書いていこうと思います。

たまたまテレビをつけたら岡田准一バージョン「白い巨塔」の最終回。5夜連続だったみたい。

何度もリメイクされているのであらすじはほぼわかるのですが、それでも面白い。名作ですよね。

 

まー、やっぱり人間としてクズだわ、財前(主人公)。

 

自分の地位や名声の為にいろんな人を利用し、自分の利の為に平気で良心の他人を切り捨てる。

本人は一生懸命努力して田舎者から成り上がる。

その慢心で失敗した上、末期の癌になるのです。

 

が、誰よりも死にたくなくて、今まで出し抜いて人生をダメにしてしまった人達の良心に頼る。

 

超利己的思考な人なのだけど、周りの人達は本当に優しいのですね。

財前のせいで人生を狂わせられたくせに、手を差し伸べる。

 

で、当の財前は反省するどころか死ぬ間際までクズ度爆裂。

 

本人はクズだとはきっと全く思っていないのですね。いつも自分のことだけでいっぱいいっぱいだから。

 

 

こういうタイプの人って、なんだかんだいいつつ、一番死にたくないのですよね。

そりゃそうだ。自分のことばかり考えているくらい人生、生に執着しているのですから。

 

 

うわー、やだやだ、って思いますけれど、実はこのタイプの人間、何気に生息しているのですよね。境界性、自己愛性の人達も同タイプ。

このタイプ同士は基本的には反発し合う(あいつ、おかしいよっていうのです、お互いに 笑)のですが、同じ目標を一緒に追っている時や利害が絡んでいる時はつるむし。

怖い・・・

 

で、思いやりがある人や利他的思考の人、優しい人達の気持ちをどんどん利用していくのです、恐らく無意識に。

 

利用される人達は理不尽さに腹立たしく思ったりしながらも、仕方がないなあって許しちゃう。

クズ達に利用されつくして脱価値化されても、それでも許してしまうのですよね。面倒でもあるし。

 

それはクズ達が無意識で、他人に迷惑をかけていることに気づいていないから。

かわいそうな人だ、残念な人だ、って憐みの気持ちが湧くのです。

 

 

財前は他人のおかげで生きていけた人。

 

沢山の人を悲しませたり、苦しませたり、怒らせたり、寂しい気持ちにさせたりしながら生きてきた人。

 

めちゃめちゃ幸せですよね、本人は・・・