新聞を見たら、70年の知己 初の2人展 というタイトルで記事が載っていた。
お一人は造形作家 野村久之氏、もうひとりは 若い時にお世話になった 染色家 澁谷和子氏です。
東大路通りを北へ上った処だから、とにかく 市バス 202 で 急行しました。
澁谷和子氏は 満87歳、なお現役で 作家活動されている。
無沙汰を重ねていたので、お怪我をされた事を初めて知った。
しかし、作品には、みじんも 影は 無い。
退出するまで2時間は居たが、さらなる工夫と進取の気概が伝わってきて 圧倒されました・・・・・・・
「蜘蛛館」 は 和紙に型染め、 1960年作だが、初めて観る作品でした。
小品だが、特徴が新しく、見入ってしましました。
「無情」 は 2019年作、和紙に型染め、自宅の2階に飛び込んだ 雀 が 数日後、骨が見えた状態で発見され、 埋葬する前に スケッチされたそうです。
小さな画面ですが、グサリと胸に突き刺さるような衝撃を感じ、人生の無常 を 感じてしまいました。
その作品は 既に 買い の赤丸表示がありました。
そのとなりには 「 ザリガニ 」 和紙に型染め の まるで対比されたかのように 元気なザリガニが 描かれていました。
また 「ひなまつり」 2009年作 80✕80cm 、 ちりめんの生地にひな壇が染められ、額飾りで 現代風の家には、もってこいの傑作がありました。
色調が渋くまとめられていて、”澁谷ワールド” と 昔から聞いていたが、色調に見惚れていた。
「はじけた実(椿)」 2019年作 和紙・顔料 は 小品ながら 観察眼と根気に あらためて ビックリいたしました。
「雛人形」 2009年作 60✕48cm。 額仕立て。右に男雛・左に女雛 で 金屏風が背景に染められている。
彼女の時代の幼き頃の印象が 伝わって来て、ほほえましい。
帯 「ふうせんかずら」 2015年作。
帯 「草の歌」 2018年作 型染め。
雑草が歌っているような様子の 微笑ましい造形が繰り広げられていた。
着尺 「おいらん草」2000年作、 地色の染め方がわからないので、じっと見ていたら、同じく疑問を抱えた お客様が居られ、師匠にたずねたら、 技法を話して下さった。
しかし、聞いただけでは、やったことがない技法だから、頭の中は、まだ、疑問だらけです。
13歳も若い私ですが、師匠の開発魂 には 脱帽です。
帰り際、「暇作って また 家にきてや~~」 と 声をかけて下さった。
古くからの知人に「元同居人 やねん」 と 説明されたのが 嬉しかった。
ほんの一部しか書けませんが、 恩師の活躍のさまは、コレほど刺激的なものは ありません。
造形と色彩、 創造する世界は なんと素晴らしいものかと 改めて思い知らされました。
尚、帰り道、市バス 202 に 飛び乗りましたが、気がつくと反対周りに乗っていました。
なれない地域でしたから、バス停を間違って乗っていたのでした。
つくづく、シニアの思い違い・勘違いは、興奮した時こそ、気をつけるべし と 反省 デス。 グスッ