退院して1週間が過ぎました。


抗がん剤治療が終わったと同時に即退院したわけですが、後々のことまでしっかり考え、退院するべきだったと後悔しました。


退院するときは「1日でも早く家に帰って子供たちを安心させたい」という想いがいちばんでした。しかし、実際は確かに子供たちも帰宅を喜んでくれ、自分も安心していましたが、「抗がん剤治療の副作用」というのが頭から一切抜けていました・・・

子供たちには「お父さんの病気は治ったんだよ。だからお家に帰ってきたんだよ」と言いつつも、突然襲ってくる激しい嘔吐が退院後4日目まで続き、吐き気をこらえたり、急いでトイレに駆け込み嘔吐する姿を目の当たりにし、子供たちが泣きそうになるくらい不安な想いをさせてしまいました。父親失格だと痛感しました。


今週の月曜日(2/16)、退院後の経過受診のため、呼吸器内科の外来を受診しました。当日は血液検査と胸部レントゲン撮影を行い主治医の診察を受けました。診察室に入るなり主治医から「小國さん、血液検査の数値が大変なことになってるんですよ・・・」と言われました。診察前から自分では、「今後あと何回放射線治療や抗がん剤治療が続いていくんだろう」とか、「他の臓器に転移していないだろうか」とか考えていただけに、「数値が大変なことになっている」ということはまた入院なんだなと思いながら「どういうことでしょうか?」と聞いたところ、おもむろに一枚の検査結果の用紙を渡されました。それによると血液検査の項目の中にCEAという項目があり、


H26/10/27 初診時  159.0

H26/12/08 入院当日 307.2

H27/02/16 退院後   13.6


という結果になっていました。

このCEAとは「腫瘍マーカー」というもので「腫瘍マーカーとは、癌細胞または癌に対するからだの反応によって作られ、血液や尿、組織などで増加している物質のこと」のようです。ちなみに正常値は5.0ng/ml以下ということです。


結果からいうと主治医の話は、放射線治療の効果が大きく入院当初正常値の60倍以上あったCEAの数値が正常値に近い数値にまで戻っていて、放射線治療の効果は今月末くらいまで続くので、数値は一桁台まで行くと思われるとのこと。レントゲン写真も影らしきものが消えている、完治ではないがそれに近い状況にまで回復していると言われました。後日改めてCT及びPET検査を行った上で今後の治療方針を決めるらしいのですが、当分は放射線治療、抗がん剤治療のための入院は必要ないとのことでした。


主治医の話を聞き終えたとき、気が付くと涙が溢れていました(^^;)

ホントに暗闇からいきなりまぶしい空間へ出た気分でした。


今後は、体調管理に気を付け、職場復帰、社会復帰に向け身体、精神を鍛えていきたいと思います。