いつもご覧頂きありがとうございます。
37、47お任せください、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
こんなバイクで北海道ツーリングしたいなあ!
という事でリジットフレーム時代のロッド引きメカニカルドラムの次の世代、ハーレーダビッドソン的には1958年から採用のリヤ油圧ドラムブレーキシステム。
まず最初に自動車ありき!というモータリゼーション事情がよく分かる仕様。
それをそのままオートバイに転用するというチャレンジ精神に日本人はいつもビックリです。
こんなモンがオートバイに付いてるとは(笑)
とりあえず重すぎです。
そんな制動力要りますか!?と思うのですが、でも何故か効かない車両が多い謎のシステム。
7/16インチのスパナを掛けているココ、ブレーキシューのデフォルト位置調整のカムになっております。
こんなん触った跡も無い、もう滅茶苦茶な車両ばっかりで吐きそうな毎日ですが、1つずつやっつけて行きましょう。
普通、クルマのブレーキと言えばこんな感じですよね。
これはハーレーの3輪車、サービカーのリヤドラムです。
自動車修理工場ではよくある?ホイールハブでございます。
そもそもディスクブレーキよりもドラムブレーキの方が「制動力」という事では1枚上手なわけで、「軽い」「放熱性良い」「メンテナンスしやすい」みたいな理由から、最近はディスクブレーキが主流とされています。
バネ下の軽量化、みたいなのももちろん。
でもトラックとか未だにドラムですよね?
「サーボ」つって、ライニングがドラムに「ガッ!!」と喰うチカラは、時にディスクを挟むチカラに勝ります。
はい、ホイールハブプーラーを使ってドラムを分離して行きましょう。
プーラーにはスライドハンマーでスコーンスコーン!みたいなのと、ぐるぐるネジ込み式がございます。
タイヤ付いてるって事はクルクル回るので、スライドハンマー推奨なのは言わずもがな。
テーパーシャフト&長ーいキーで固定されておりますので、プーラーが必要なのでありました。
うわあ…(笑)
ドロドロですね。
グリスニップルがあるのでガンガングリス詰めちゃいがち、なんですが…
グリス無限に入りますんで気を付けて下さい。
溢れてライニングに付着してます。
もちろん、ブレーキにグリス塗ったらヌルヌルで止まらないですよね。
ヌルヌル…
ぬるぬる!?
はい、スプリンガーのフロントドラムにもニップルありますが、要は同じ事でございます。
ただでさえ効かないのに、スプリンガーのフロントは全く効かなくなります。
中から見ると分かりやすい!
コレが偏芯している、という事ですね。
「コレ」はシューのストッパーです。
回せばライニングはドラムに接触し、戻せば離れます。
両方を同じ隙間にして、引きずらないけど踏みしろがある、そんな状態にする調整が必要なんですね。
もちろん、ホイールシリンダーが均等に押し出され、均等に戻って来るのが前提ですよ。
調整やりすぎて四角がバカになっちゃうとナット溶接して直すというのはセオリーです。
チカラ要る所じゃないんですけど…
直してあれば見た目はそんなに気にしなくてオッケー。
今回、何のことやらよく分からない記事になっておりますが、刺さる人には刺さり過ぎてオシッコ漏らしちゃうくらいの内容になっているはずです(笑)
だからマスターシリンダーじゃない事もあるんですね。
ホイールシリンダーは潔く交換すると、今まで悩んでたのが何だったのかと思われるはずです。
DSはもう1ヶ月入って来ないしリビルドキットも廃盤になりつつありますが、まず足まわりです。
どんだけエンジン調子良くても、ブレーキ効かないと危ないですよ!
明日、明後日は定休日です。
よろしくお願い致します。