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Seaweed Engineering Nori'sブログです。
なんでXLのロンTがピッチピチなんだろう。
本日のブログは野生動物の解体画像を含みます。
見たくない方は元気玉だけご覧になり、そっと閉じて下さい。
オス!ありがとうございました。
はい、というわけでですね、ヒグマブーツがまた1足、北の大地に降り立ちました。
オーダーしたお客様の足の形を成しますので、NoriさんのEEEEEEみたいなブーツと違って、こういうシュッとしたカッコイイ感じの靴になるんだなーと。
しかしこの存在感…!
わたくしのヒグマブーツも育っています。
履き込むほどに味わいを増す、この職人の業。
「すすきのに飲みに行く時だけ履いてます」とか言ってましたが、先日これ履いてフェリー乗って東京から西伊豆東伊豆と走り込んで来ました(笑)
という感じで、こっから先、見たくない方は見ないで下さいね〜
改めまして秋の日に、ヒグマ、オス、推定240kgです。
小樽の先で暴れていた個体。
僕は他の生き物を殺して食べ、その命を頂いて生きています。
スーパーに並んでいる肉も、誰かが殺してパックに詰めてます。
そしてその肉に宿るのは、人間に殺されて食べられる為だけに生まれ、大きく太るまで育てられた命だったりもするのです。
文字通り、血肉となれ。
それが生きるという事です。
だから懸命に生きねばなりません。
全ての生き物は、生きてるだけで、何かを殺しているのです。
僕たちの手で塩して水分抜いて、梱包して発送してレザーにしてもらいます。
このヒグマは人里に降りて来てしまったので仕方無く駆除されました。
その爪でひと撫でされれば、人間の首などは簡単に飛びます。
これはツキノワグマとは違う生き物です。
青森と北海道の間には、津軽海峡を横切る「ブラキストン線」というのがあり、ここを境に生息している生物が異なるのだという事です。
ヒグマは北海道にしか生息していません。
まず、そのサイズが違います。
大きな個体は体長(鼻先から尻尾まで)2mをゆうに超え、えりも町で捕獲された個体は520kgあったとされます。
高速道路で4tトラックにはねられても、ムクリと起き上がりダッシュで逃げて行くとの事。
もちろん車は廃車です。
その頭蓋骨はライフルの弾丸をも弾き、60km/hで走る車と並走したという記録も残っています。
そして彼らもまた、何かを食べねば生きて行けないのです。
駆除された個体は基本的に焼却処分しており、それは何とかならないものかと駆除を担当した猟友会から毛皮を購入して自ら処理し、交流のあるタンナーさんに送り、唯一無二のレザー&ブーツにしている隣人、ホームベースブーツメーカーの大原さん。
彼はいい意味で変態です。
この大原さんの職人加減が半端ではなく、オーダー靴なんていうジャンルがある事すら知らなかったNoriさんではありますが、出来上がってもう履いたら分かるその凄さ。
マジで凄い。
本当に凄い。
これはオーダーしないと分からないのが辛いところですが、この素晴らしさをみんなに教えたいのです。
中学生の頃からエンジニアブーツばっかり履いてたNoriさんは、もうこのヒグマブーツ履いて棺桶に入ると決めました。
いくらレアなエキゾチックレザーだとしても、しょーもない物こさえてたらダメなんです。
そんなん要る?みたいなショボい作品、珍しいだけで大切にしますか?
ちょっとこだわり過ぎのクレイジーな職人が、魂入れてるやつだからこその価値があるのです。
だから俺と一緒に、三途の川行こうぜ。
※こっちは同じ自分専用のブーツ型を使い、今度は牛の革で製作して頂いたエンジニアブーツです。
ミッドソール、ソールを変えてゴツさを増してもらいました。
REDWINGのPT91よろしく、ナイフポケット付き。
ちなみにNoriさんのバイクのシートもヒグマです。
獲れないと無いのでお問い合わせ下さい。
更に皮1枚だけ鞣してくれる業者さんも居ません。
それが流通しない理由です。
人間の都合で駆除しますが、そこはとにかく最高の物にして溺愛します。
無駄にはしません。
で、熊の肉は食います。
ちゃんと処理された肉は臭みなんか無く、超美味いです。
個人的ランキングは、1位クマバーグ、2位クマシチュー、3位そのまま焼いたやつ。
うーん、ヒグマ、食べたくなってきちゃった。
エゾシカも美味しいんですよね。
明日もよろしくお願い致します。