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オートバイ修理グッズのコーナー、Seaweed Engineering Nori'sブログです。
まずこちらはマイクロメーターです。
これは0〜25mmまで、0.001mm単位で測れるやつです。
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/quality_control/qc01/a0380.html
こちら詳しく載ってます。
そしたら滋賀のオッサンから送られてきた葉書を用意します。
この量はさすがに食えないっすよ(笑)
測ります。
はい、ハガキって0.22mmくらいなんですね。
0.217〜0.218mmみたいなとこでしょうか。
じゃあ名刺は?
名刺は0.255mm!
えっ?
そーなの?
名刺1枚とか言ってたのに!(笑)
それ狭くてダメっすわ。
そんな言うなら測ってみましょう。
なんか汚いシックネスゲージ(笑)
かなり長いこと愛用してるんです。
インチとミリが一緒に記載されてるヤツって、もう規格が色々とアレで買えなくなっちゃいました。
便利なのに。
はい。
20年近く自分のパンヘッドやお客様のポイント接点にブチ込み続けている0.018インチのシックネスゲージを測ってみます。
0.458mm…。
0.001mm厚くなりましたね(笑)
0.001mm単位は測り方、ちょっとしたチカラ加減でも結構すぐ変わります。
動作としての、その辺の単位の所にムラが無くなってきたら、日本では職人と呼ばれるような気がします。
センブンノイチというのはそっちの世界だと思うのですが、今はボタン1つで誰がどうやっても均一な計測機器や加工マシンが出ています。
もちろん、燃調もセンサー付けてコンピューター制御に越した事はありません。
なので、こういったガチャガチャした「機械」に魅力を感じるのです。
ハーレーのマニュアルに明確な記載がありますが…
コーンモーター(オルタネーターシャベル)もアイアンスポーツも、ポイントギャップは0.018インチ(0.457mm)で行きましょう。
パンナックル等のデスビ斜め刺し軍団については0.020〜0.022インチ(0.508〜0.558mm)です。
カムシャフト直で付いてるポイントカムの方、動画のやつをコーンモーターと呼ぶのですが、
斜め刺しは、ピニオンギヤ→タイマーギヤ→デスビギヤ→ポイントカムと、ちょっと回りくどい感じです。
このロスのせいでポイントギャップを少し広く取る事が必要になってきます。
基本的にポイントギャップを広くすると言うことは、「もっと早いタイミングから開けて」という事になるので、つまりマニュアル値はデスビギヤ辺りでモタついて、遅くなりがちの点火タイミングを早めてやる意図が見えます。
エンジン設計の段階で点火タイミングは圧縮上死点前何度と計算されますので、パンヘッドからシャベルヘッドへの進化にて、ポイントギャップをちょっと狭く出来たと言うのは素敵な事なのであります。
メンテ不良でポイントのヒールが減ると…
ギャップが狭くなりタイミングが遅くなる、ヒートする、アイドリングでパスっと止まる、なんか吹け上がりが悪い、そんな症状となって表れます。
Nori'sブログを見てる皆さんは、もう名刺なんか突っ込まずに…
ちょっとレトロなインチ記載のシックネスゲージを車載しててもオシャレかと思いますよ。
昔のSnap-onもイイですね。
良いものは高価ですが、正しく使えば10年、20年と持ちます。
特に工具はそれの最高峰だと思います。
バイク屋が20年突っ込み続けたMade in USA、Mac Toolsのシックネスゲージのお話でございました。
明日もよろしくお願い致します。