キャンプに行くのは何故、か。
もちろん自然に触れ、心身を落ち着かせ、喧騒から離れて、リフレッシュする為、であります。
自分の場合は突き詰めてさらに、「道具を使う」こと。
これにより満たされる所有欲、そして更に、厳しい自然を何とかいなした経験、つまりは小さな征服感をも手にする事が出来ます。
質感やデザインもさることながら、道具は多分、本来の使い方をしてその物欲に蓋をするのだと思われたのです。
なので、何かに特化した、シンプルな道具だけがもつ空気のようなものに、自分はとても惹かれて行きます。
何故キャンプに行くのかと言われれば、道具を使うため、とも答えられるでしょう。
しかし野宿は違います。
野宿はもっと、人知れず、するものなのです。
オートバイの免許を取得して間もない18歳の頃。
東京から西へ西へと高速道路を直走った、初めてのロングツーリング。
確かあれは吹田のインターを超えた辺り、陽が沈むと高速道路のサービスエリアに滑り込みました。
真夏なので屋外に、つまりサービスエリアのベンチに寝転んで野宿してやろうというつもりだったのです。
まとわりつく虫の羽音は無視出来たとして、しかしその寒さたるや都市部の熱帯夜のそれではなく、山間の素敵な夏の夜の気候は、大いにNori青年を苦しめたのでありました。
まんじりともせず、長い夜を越えて、「キャンプ用品が要る」という結論に達したのであります。
寝袋さえあれば、この寒い夜は乗り越えられるのではないか?
これがキャンプ用品へハマる泥沼の第1歩。
宿代をケチった事から始まったのは、この先一生続くであろう「野宿ツーリングマスター」への道なのであります。
もうコンプライアンス的な感じで当時の野宿スキルをご紹介する事は叶いませんが、まさかここで旅人が野宿しているとは思われないような、そんなステルス性にそのスキルポイントを多めに振って頂く事をおすすめ致します。
①キャンプ場には入らない
何を言っている、これは野宿だ。キャンプじゃあないッ!
②ホームレスとの境界線
あくまでもツーリング中だという自覚を。
③寝顔を見せない
見られたらそこで試合終了。
通報されないように、これ、オジサンとの約束。
熟練するにつれ過酷さを増すような野外活動こそが、真のキャンプの醍醐味であるかのようなイメージかも知れません。
しかし近所の公園にも大冒険は転がっているもの。
地図をポケットにねじ込んでいた、あの日のツーリングからは想像も出来ないような便利な道具を駆使して、オトナの1泊ツーリング、行ってみましょう。
どこまででも行ける!と感じた、あの気持ち。
あれは若者のもの、だけではありません。
年甲斐もなく心躍らせてくれるのが、オートバイの魅力だからです。
始める事に遅いはありません。
Seaweed Engineeringは憧れの北海道ツーリングを応援しています。
ハーレーダビッドソンの陸送及びお預かり、ツーリングサポート等お気軽にお問い合わせ下さい。
例年道外からお越し頂く北海道ツーリングのベストシーズンとしましては、
6月末〜7月末までをA、
8月をB、
9月〜10月末をCと、勝手に分けさせて頂き…
今年はCが多かった気がします。
温暖化の影響なのか、9月に入っても夏日が続き、寒い日は少なかったです。
なんかもうBは暑くてバイクキツいですが、逆に言うと「今まであり得なかった、新しい北海道」と呼べる感じです。ベテランツーリストこそ、また8月にお越し下さい。
新型コロナウイルス感染者数による規制でCの期間に偏った感じもありますが、7月初旬だけの美味しいウニなんかもありますので、やはり通はAを選びやすいと感じます(笑)
もう出来る事なら6月から10月いっぱい滞在したい、という事で、明日もよろしくお願い致します。