エンターテインメント大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>の主要株主である資産運用大手ハリス・アソシエイツが、同業大手パラマウント・スカイダンス<PSKY>による敵対的買収を拒否する考えだと、経済専門チャンネルCNBCが22日、ハリスの関係者の話として伝えた。
ワーナーをめぐっては、動画配信大手ネットフリックス<NFLX>が5日に同社の映画スタジオ部門とストリーミング部門のみを720億ドル(約11兆2000億円)で買収することで合意したが、パラマウントが8日、ワーナーの全事業に対し、1084億ドル(約16兆9000億円)で敵対的買収を開始すると発表した。
ワーナーをめぐっては、動画配信大手ネットフリックス<NFLX>が5日に同社の映画スタジオ部門とストリーミング部門のみを720億ドル(約11兆2000億円)で買収することで合意したが、パラマウントが8日、ワーナーの全事業に対し、1084億ドル(約16兆9000億円)で敵対的買収を開始すると発表した。
ワーナーがパラマウントの資金調達の不透明さや、パラマウント側による買収合意の破棄のしやすさなどを理由に拒否したため、パラマウント側は22日、買収に失敗した場合の違約金を引き上げることや、パラマウントのデビッド・エリソンCEO(最高経営責任者)の実父で世界有数の富豪であるラリー・エリソン氏が買収資金として404億ドルを個人保証することを盛り込んだ修正案を提示。ワーナーは声明文でパラマウントの修正提案を検討するとしている。
ハリスのポートフォリオ・マネージャーであるアレックス・フィッチ氏はCNBCのインタビューで、「われわれは2社の買収案は互角とみている」としたものの、これからネットフリックスによる買収を覆すには一定のコストが必要で、「パラマウントが22日に提示した修正提案は不十分」としている。
ハリスは22日時点で、ワーナーの株式3.9%を保有しており、ワーナーにとっては、投信世界最大手バンガード、金融サービス大手ステート・ストリート、資産運用会社ブラックロック、メディア投資会社ニューハウス・ブロードキャスティング・コーポレーションに次ぐ第5位株主。
ハリスのポートフォリオ・マネージャーであるアレックス・フィッチ氏はCNBCのインタビューで、「われわれは2社の買収案は互角とみている」としたものの、これからネットフリックスによる買収を覆すには一定のコストが必要で、「パラマウントが22日に提示した修正提案は不十分」としている。
ハリスは22日時点で、ワーナーの株式3.9%を保有しており、ワーナーにとっては、投信世界最大手バンガード、金融サービス大手ステート・ストリート、資産運用会社ブラックロック、メディア投資会社ニューハウス・ブロードキャスティング・コーポレーションに次ぐ第5位株主。
