サザンユタはアメリカ原住民の遺跡の宝庫だ。
洞窟に造られた住居や穀物貯蔵倉庫の遺跡を始め、永い時代を経て描かれた多種多様なピクトグラフ(塗料を使った岩絵)やペトログリフ(塗料を使わず岩面を彫った絵文字)が至る所に隠されている。
乾燥地帯で岩肌が露出されているので、キャニオン(谷)を歩いていると、思いがけない場所で先住民の手形や壁画を見つけたりする。これはとてつもなく嬉しく、この場所に人が住んでいたのだと思うと気分が高揚する。
観光客用に柵を巡らしてサインや説明ボードで場所を表示しているものもあるが、多くの遺跡は落書きされたり破壊されるを怖れて一般公開されていない。
キャニオン奥地は、周りの岩壁で雨風から守られているし、特に水場が近い場所は先住民が住んでいたのだろうと推測できる。
ユタはいつ来ても、手付かずの自然に圧倒される。
これはフリーモントインディアンの遺跡にあったプレイヤーサークル。おそらく後世の人によりメンテナンスされているんだろうが、眺望がよく神聖な雰囲気に満ちている。ここで宗教の儀式が執り行われたのだろう。
ここは今ユタ州の州立公園として、一帯が保護されている。よくよく見ると岩壁に沢山の絵が描かれている。
絵柄は狩猟対象の動物やお産している女性、儀式を執り行う神格者など様々だが、エイリアンのような絵も沢山ある。
これって宇宙人っぽくないですか?UFOがヒューヒュー飛びまくっていたんじゃないかと思えるほどの漆黒の空と、煌めくような星空でした。
これは時代がかなり遡り、内容がすごく幾何学的で浮世離れしている感じだ。Barrier Canyonスタイルと呼ばれる。新しいものでも1500年前、古いものだと8000年前だそう。なんでもないロードサイドに、こんな絵が突然出現して驚いた。
Barrier Canyon スタイルは、シャーマンや宇宙人が登場(と私が勝手に思っている。)し、人間に知恵を与えているように見える。このスタイルの代表的なものは、Canyonland National ParkのHorseshoe Canyonという場所に、Great Galleryと呼ばれるものすごい岩絵がある。6マイルぐらい歩かないと辿り着けないが、Great Galleryを見たときは、臨場感が強烈で、私も宇宙に連れて行ってください、と思わず口走ってしまった。(汗)
これもロードサイドで発見。狩猟動物が多いのは、おそらく狩りの成功を祈ってか?それとも動物に食糧として犠牲になってもらうことへの感謝か?
私は渡米して50年近くなる。そのうちの40年は温帯雨林のワシントン州で過ごしたが、今後はユタかアリゾナで遊行期を過ごしたいと思う。これからもユタやアリゾナの風景を紹介していきたい。







