母は片道一時間は掛かる道のりを
見舞いに来てくれて
順調に回復していた私は
母が帰る際は
散歩がてら下まで一緒に降りた
このころ母はまだ一人でちゃんと
外出していたけど…
何て言うか…
凄く 心もとないと言うか
弱々しいと言うか
そんな雰囲気を出していた
気にはなっていたけど
自分のことで精一杯で
それ以上様子を聞いたり
することはなかった
このあと私は
4ヶ月後には再入院手術
9ヶ月後にも再入院手術で
退院するときには
『いつもいるのが当たり前の
アーサスさんがいなくなるのは
寂しいわ』
などと言われる始末
そんなことで自分のことに
掛かりきりになつていた
1年半の間に
母の物忘れはどんどん
進んでいった