今回松代町出身の海沼実作詞作曲の「やさしいおかあさま」の歌碑を見に訪れた長野市立松代小学校では思いがけない出会いがありました。

 それは校歌碑にある作曲者足羽章氏で、私がシアトル在勤の時に知り合った足羽久枝さんのお父さんです。双方の父親が東京音楽学校(現東京芸術大学)で音楽を学んだという事や久枝さんが私の大学の附属小学校で学んでいて、そうした二人が海外の一地点でお会いした縁をうれしく思ったことでした。

 そして又、松代小学校での更なる出会です。
 






足羽章氏は鳥取県のご出身で、鳥取県のHPにプロフィールが紹介されています。

 久枝さんは小さい頃に父親に連れられて新橋の川田邸に寄宿していた「海沼先生」を何度かお訪ねしたことがあると話していました。お父さんが海沼先生を介してあちこちの校歌を作曲されていることはご存知でしたが、松代小学校の校歌を作られたことはご存じなく、海沼先生の歌碑と一緒に格式漂う松代小学校に父親の校歌碑があることを大変喜んでおられます。


 因みに、「久枝」さんは「野菊」「花火」「たなばたさま」等を作曲した下総皖一が名付け親だそうです。因みに私が勤務した神奈川県寒川中学校校歌も下総皖一の作曲によりものです。

 


 


 足羽久枝さんは米国人と結婚されてシアトル近郊にお住まいです。娘さんも近くにお住まいで「孫には海沼先生の『やさしいおかあさま』のところを『やさしいおばあさま』」に変えてよく歌ってあげました」と笑っておられました。

 記録によると足羽章氏は松代小学校にある歌碑「やさしいおかあさま」の作詞者、稲穂雅巳とのコンビで「はしれヨット」を作曲されています。また、古郷の鳥取県の学校やこうへい歯科クリニックにほど近い荒川区立第七中学校や都立三鷹高校など大変多くの学校の校歌を手がけています。童謡「ナコちゃん」もあります。

 松代小学校校歌の作詞者はここ松代町出身の山上武夫で、氏の歌詞に同郷の海沼実が作曲した「お猿のかごや」「みてござる」や「うまれたきょうだい11人」などが知られています。



(長野在住 院長の親父ブログ)