R32 (335) Summer Match Play R1 2024/05/05 | Nae Wind, Nae Gowf !

Nae Wind, Nae Gowf !

リンクスバカ一代、seatakuのゴルフ日記です。
日本人コミュニティーを越えてイギリス人と闘うゴルフを細々と綴っています。
禍福は糾える縄の如し。ゴルフがあるから辛いことも耐えられます。

日本はゴールデンウィークですね。日本は祝日が非常に多い国ですが、イギリスは8日しかありません。

 

ニュー・イヤーズ・デー(元日)、グッド・フライデー(イースターの前の金曜日)、イースターマンデー(イースターの翌日でグッドフライデーと合わせて4連休)、アーリー・メイ・バンクホリデー(5月第1週の月曜日)、スプリング・バンク・ホリデー(5月最終週の月曜日)、サマー・バンク・ホリデー(8月最終週の月曜日)、クリスマス(12月25日)、ボクシングデー(12月26日)です。ヨーロッパ他国と比べてもイギリスは少ないです。

 

その貴重な3連休の中日、今日は第2ホームのサマー・マッチ・プレーのシングルス、ノックアウト(勝ち抜き戦)1回戦です。

 

イギリスのクラブではノックアウト方式のマッチプレーが少なくとも夏と冬の2回はあります。第1ホームは夏と冬にハンディキャップ戦のシングルスとペア(フォアボール)があります。第2ホームも同様ですが、その4競技以外にもフォアサム(オルタネート)、ミクスト(男女ペア)フォアサム、それと上級者用のスクラッチ戦も用意されていますし、シニア(55歳以上)、Vet(退役軍人)などのクラスもあります。

 

今日はハンディキャップ戦のシングルスです。Intelligent Golf (IG)というアプリ上で参加を表明すると、抽選で組み合わせが決まります。組み合わせが決まるとアプリ上でお互いに連絡を取り合って期限までにプレーします。期限までにプレーしない場合は両方ともDQになります。サマー・マッチ・プレーは9月の最終週までかけて優勝者を決めます。優勝者はボードに名前が刻まれます。第1ホームではシングルスとペアに登録していますが、第2ホームではシングルスだけです。

 

今日のお相手はロバートさんです。この数回のゴルフでハンディが激増しており、僕が7つハンディをもらいます。ロバートさんから「seataku、ハンディは5つのはずだろ?今日見たら7つになってたけそどうした?」と聞かれて、この数回の顛末を説明しました。ハンディホールは2、4、8、10、11、13、16番です。

 

日本ではマッチプレーはクラブ選手権の決勝ぐらいでしかされていないのでご存じない方もおられると思いますが、マッチプレーとストロークプレーではルールが若干異なります。

 

ストロークプレーでは「オナー」や「遠球先打」の概念はなくなりましたが、マッチプレーでは厳然と(して存在します。スコアが良かった方がオナーで、ピンから遠いプレーヤーから打ちます。相手がグリーン外、自分がグリーン上でも遠かったら先に打ちます。順番を間違えた場合、相手は打ち直しを要求できますので、注意が必要です。1罰打は1罰打ですが、一般の罰(2罰打)はホールの負けになります。あといつでも「コンシード」が認められていますので、明らかな負けだとコンシードして打たせないこともできます。逆に入れば分けという状況で、コンシードしてもらえると思っている短いパットを打たせることもできますので、心理戦でもあります。

 

マッチプレーは相手のプレーをよく観察して自分がどうプレーするかを考えるので頭脳プレーが求められます。

 

メダルティーから、6,433/71 CR 72.4 SR 131の難コースです。今日は風が穏やかで頑張っていきたいと思います。

 

1番:294/4 ー ー AS

ロバートのコイントスで順番決める。僕がテール(絵柄の面)を宣言、ヘッド(女王の顔の面)が出たのでロバートから。

まっすぐの短いパー4、風は追い風。ロバートのドライバーは少し右に出た。僕のドライバーは完璧に捕まえた球で飛んだ。

ロバート先打でグリーンに乗せてきた。残り50ヤードでSWでオン。僕の方が近い。ロバートのロングパットが寄ってコンシード、僕の5歩のバーディーパット、これがわずかに切れてコンシードで分け。

 

2番:408/4 △ ー AS

途中にクリークがあり、グリーンが左右のデューンでガードされたパー4。僕が1打持っている。ロバートはど真ん中に打ってきた。64歳ですがソリッドなゴルフで飛ぶ!僕は少し右に出て右バンカー直撃・・・。

僕の先打でバンカーから。顎は高いが後ろにあるのでスペースは十分。ロバートが飛んでいるので何とか取り返したい。9鉄で距離稼ぎに出た。すると高い顎に阻まれて戻った・・・。UWに持ち替えて何とかフェアウェイに持ってきた。これを見てロバートはグリーン手前に確実に持ってくる。残り130追い風でPWで4打目、これが奥から戻ってきれいに乗った。この時点で条件は同じ。ロバートがパターで寄せてきたが僕よりも遠い。これをねじ込んできてパーを取った。僕はこれを入れて分け。2歩の下りまっすぐ。グリーンは砂を撒いているので遅い。クリーンにヒットして入った!1打持っているので分け。

 

3番:393/4 - ○ 1UP

追い風のまっすぐなパー4。右バンカーに注意必要。ロバート先打でバンカー上のマーカーの上を通してくる完璧な打球。僕は少し右だが問題ない。右の通路の内側に入っていたらまず問題ない。

ロバートをオーバードライブしてフェアウェイ。ロバート先打で左に出たが距離は十分。僕の球はめちゃくちゃ飛んで135でバンカーまで110。追い風で8鉄でゆっくり。これがうまくいって少しオーバーしたがオン。ロバート3オンで、僕が先打で下り5歩をうまく打ってコンシードが出た。ロバートがパーパットを外して僕の勝ち。1アップです。

 

4番:370/4 △ × AS

ここは向かい風。左右にバンカーがあり巨大な受けグリーンは乗せても3パットがある。僕先打でティーを低くして低いパンチショット気味に左バンカー方向に打った。バンカー右を抜けた。ロバートは右バンカーの左横。メチャクチャシュアに打ってきている。ロバート先打でウッドを持っている。これをグリーン右側にうまく持ってきた。僕は4HYで若干ショートでも構わない気持ちで打ったら少し左に出てラフ。僕先打で残り30。SWのチップはメチャクチャうまく打ててピンの横をかすめてどんどん向こうに行く。ピンからくぼんでいる・・・。ロバート3打目、パターで寄せてきれいに寄った。ここでコンシード出せない。僕の4打目が入らずでここでコンシード。オールスクエアです。

 

5番:485/5 △ × 1DN

まっすぐのパー5ですがフェアウェイバンカーが右に多く、2打目はクリーク越えになります。ロバート先打で少し右に出たがまったく問題なし。僕のティーショット、左ひっかけでラフ直行。バウンスするのが見えた。

前に行くとラフの中。クリークまで120でUWで出してセンター。これを見てロバートは刻みで来た。あえてアイアンでクリークを超えたあたりに落とす。彼なら3オン確実。残り175で6鉄。これがわずかにショート。ロバートが確実に乗せてきた。チッパーの寄せ、1ピンまでつけた。ロバートの5歩以上ある上りのバーディーパットが入って万事休す・・・。相手のプレーが良すぎる。耐えてきたが1ダウン。

 

6番:158/3 △ ー 1DN

芝の穂が出て色が変わってきた。本当に「Pretty」です。マッケンジー博士の面目躍如のパー3、ピン手前で145。ロバートがミスショットで左バンカー手前。追い風で8鉄。これがピンハイだが右カラー。これは何とか取りたい。

ロバートの寄せは強く入りすぎて奥。僕の寄せはパターでこれが痛恨のショート。ロバートがきれいに寄せてきた。ここでコンシードは出せない。僕のパーパット、歩測したら4歩。下りの強めフック。パターの転がりは最高、これがわずかに外れてコンシードが出た。ロバートがしっかり入れて分け。1ダウン変わらず。

 

7番:507/5 □ × 2DN

まっすぐのパー5。ロバートはまっすぐ。ホントにステディなゴルフをしている。僕のティーショットはまたひっかけてラフ。

ラフから出すだけになった。左に出てやばいが場運視しているので大丈夫だろう。ロバートはアイアンでしっかりレイアップしてくる。僕の球はゴースの横にあって、ゴースの中で立つしかない。チクチクして痛い。7鉄できれいにフェアウェイに出す。ロバートは難なく3オン。僕は7鉄でフェアウェイに出した。僕の残り120、PWはうまく打て過ぎてオーバー。SWで5オン。ロバートのパットが寄ってこの時点でコンシード。2ダウン。

 

8番:379/4 △ - 2DN

ロバート先打でドライバーのねらい目は右マウンドの上。狙い通りに打った。ナイス。僕のドライバーはマウンドの方向にうまく打てているがまっすぐ出て若干微妙。

ロバートの向こう側に僕の球があった。ロバート先打で乗せてきた。残り125、ピンは手前。9鉄をダフってグリーン手前。チッパーで寄せたが寄せきらず。ロバートの下りバーディーパットは入らず。僕のパーパット、いいところまで寄った。さすがにコンシードは出ない。僕のボギーパットが入って、ロバートのパーパットが外れれば僕の勝ち。これを入れてきて分け。パットがメチャクチャいい。しぶとい・・・。

 

9番:171/3 △ ○ 1DN

風は右から左のクロス。175でロバートが珍しくミス。バンカー手前。僕は5HYで右から。ところが風に負けて・・・。

ここに入った。壁が近くて左足上がりがきつい。

ロバートは2打目チッピングを失敗してバンカー。バンカーから3オン。ここは何とか勝ちたい。少し距離があるがうまく出せて2オン。ロバート先打で4打目入らず。これで断然楽になった。上り10歩のフックライン、きれいに打てたがコンシードが出ない。ロバートが外してコンシードを出した。入れれば勝ち、1歩のまっすぐをきれいに入れて1ダウンまで戻した。

 

僕のプレーも今日は好調だが相手が良すぎる。特にパットがさえわたりすぎ。3打は損している。それでも何とか1ダウンで折り返し。1ダウンならまだひっくりかえせる。

 

10番:417/4 △ ○ AS

左フェアウェイにバンカー、右には小さいため池、2打目一からはデューンとバンカーでグリーンが守られていてフェアウェイ右半分から右だとピンが狙えない難ホール。僕からのショット。左に打つとバンカーが怖い、右に打つとパーはほとんど無理。風は右から左で向かい風。ドライバーを低くど真ん中に打てばいい。低くは出たが左・・・。バンカー右側のフェアウェイでうまくキック!ロバートは真ん中から少しカット気味になって右ラフ。これはうまくいくかも!

ロバートはグリーン左のグリーンの手前に振ってきた。残り180。僕の球はここ。最高。相手のミスを見たので別に無理する必要はない。ここがマッチプレーの攻め方ですね。6鉄でパンチショット、これが完璧に決まって低い球でグリーンに乗った。ロバート3オン。ロバートが遠い。ロングパットをオーバー。僕が打ったパットが寄って、僕が1打持っているのでこの時点で相手がコンシード。オールスクエアに戻した。

 

11番:371/4 □ - AS

前に右手前から左奥にクリークが流れている左に打っていくパー4。風は右から左の向かい風。僕先打でドライバーはバンカー方向。最後少し切れて右に出た。ロバートもほぼ同じ方向だが少し左で有利。残り180ある。追風になっているので6鉄。これはうまく打てたが少し左に流されている。これを見たロバート、アグレッシブに打ってきてグリーンをややオーバー。グリーン左30ヤードからチッパーを使ったが少し入りすぎてオーバー。ロバートがメチャクチャいいパターの寄せを出してタップインの位置まで来た。これはコンシードで相手パー。僕がエキストラを持っているので、ボギーで上がれれば分け。パーパットは外れたが確実にボギー取って分け。オールスクエアです。

 

12番:407/4 △ × 1DN

ラフとバンカーで前が見えない。バンカーの上を狙う。何とか前に飛んだ。ロバートは少し右側に打った。

ロバート先打でグリーン手前に刻んできた。なめられたもんです・・・。僕は170で6鉄のパンチショット。乗ったと思ったが手前。同じようなところから僕からの寄せ、チッパーで打ってグリーンに乗ったがオーバーした。これを見てロバート、アイアンで寄せてきた。ピンにガシャン!タップインの距離だがこれは僕が入るかもしれない。下りパット、完璧に打てたがなんとホースシュー・・・。コンシードして僕の負け。相手が良すぎた。1ダウンになった。

 

13番:407/4 △ ○ AS

まっすぐのパー4。ドライバーは若干左に打ちたい。ロバートは少し右に出た。僕の球は少し左。

ロバート、残り200でウッドを持っている。ところがこれがヒール食って左バンカー方向。僕は残り180。ロバートのミスショットがあるし、グリーンが大きいので150ぐらい打てば十分。7番でまっすぐグリーンの端にオン!ロバートのバンカーショットはめちゃくちゃむつかしく,出すだけになって4オン。僕の遠いバーディーパット、上りと距離を意識しすぎて強すぎてオーバーだが2パットで入る。ロバートのボギーパット、これはショート。この時点でコンシード出た。オールスクエアに戻した。

 

14番:185/3 △ - AS

僕の先打、175の向かい風。5HYが少し左に出てピンハイの左バンカー。これみてロバート、アイアンで低い球を打ってきた。これがゴロゴロ転がってショート。

ロバートがピン奥に乗せてきた。僕のバンカーショット、うまく打ててピン手前。ロバートの下りのパーパット決まらずオーバー。僕の上りパーパット、これも入らずでコンシード出た。ロバートも返しを入れて分け。オールスクエアです。

 

15番:354/4 △ × 1DN

僕のドライバー、きれいに打てたがバンカー方向に飛んでいる。ロバートはまっすぐ確実にフェアウェイをヒットしてくる。

ロバート、残り130ぐらいか。ピンハイに乗せてきた。僕の2打目はバンカー手前。ディボットに入っている・・・。残り115、9鉄できれいに入れたつもりが半分ダフってバンカーを超えてラフ。3打目、30ヤードのディープラフ、SWで何とか出したがカラー。ロバートのバーディーパットがまた入った・・・・。メチャクチャ調子いいみたいですね。

 

16番:464/4 △ - 1DN

ロバートのティーショット、少し右に出た。僕のティーショットの方が飛んでいるが同じく右に出て右バンカーにつかまったように見えた。

ロバート先打で途中のプラトーにきれいに乗せている。僕も同じことがしたい。手前のディープラフだが球は完全に浮いている。これなら打てる。6鉄でまっすぐでプラトーに乗った。プラトーから115打ち上げ。9鉄で手前にオン。ロバートも乗せてきてお互い2パットで分け。

 

17番:185/3 △ × 2-1の負け

ロバートのアップドーミーで迎えた17番パー3。風は左から右の浜風、ピンまで180。ロバートは5鉄しか持ってこなかったといって5鉄で打った。これが近い!バーディーもある。乗せないと絶対に負ける。4HYで少し左に打って風で流れれば乗る。あたりはメチャクチャいい。方向は完璧、バンカーの右端方向。そこからターン・・・・しなかった・・・。

左奥のラフからSWでほぼ完ぺきに打てた。僕のパーパット、下りのフック・・・・。6歩でこれを入れないと終わる。集中集中!転がりは完璧、コロコロ・・・・オーバー・・・。ロバートの下りパットは入らなかったがここでコンシード出して試合終了、2-1の負けになりました。

 

7つもらって勝てませんでした・・・。僕もいい試合運びだったと思いますが、それを大きく上回って相手のクラッチパットがバンバン入る展開でした。悔しさが募ります・・・。

 

マッチプレーは面白いですね。メダルだと大たたきは命取りになります。ステーブルフォードでもブロッブを出すと取り返すまで最低でも3点を2回とらないと戻せません。しかしマッチプレーはどれだけ大たたきでもホールの負けで済みます。次のホールで勝てば元の状態に戻ります。このおかげでハンディ戦なら上級者とも互角に戦えます。

 

マッチプレーといっても、所詮はゴルフなのでいいスコアで回ればマッチプレーも勝てるはずですが、そうならないのがマッチプレー。マッチプレーは我慢に我慢を重ねて、相手が失敗したところで相手よりもいいポジションに置ければいい。自分が失敗したら負けを覚悟して、無理をせず1打以上のダメージを負わないように耐えていれば相手が失敗するかもしれない。常にリスク&リワードを考える。ゴルフがポジショニングのゲームというのがよくわかりますね。

 

第1ホームのウィンターマッチプレーのランナーアップ(2位)はハンディキャップ22ぐらいだと思います。この彼、普段の競技ではヘロヘロですが、マッチプレーは常に上位でメチャクチャ強いです。メンタルが強いんでしょうね・・・・

 

(おまけ)18番:496/5 -

ドライバーはど真ん中!

スプーンもうまく打てて、残り50ヤードSWでオン、上りのパットを2パットでいい感じで締めくくりました。

 

悔しすぎで、彼とはコーヒーを飲んで、今日は練習せずに帰りました(笑)