きっと中国で学んだお坊さんたちも
秋には金木犀や銀木犀の香りに魅了されたのではないかな
と思います。
この時期になると
その昔、中国か金木犀を持ち帰った人に
感謝します。
今日の法話は
だるまさんについてでした。
達磨さん、達磨大師。
達磨さんて
だるまさんがころんだ
とか
昔ながらの縁起物のキャラクター
そんなイメージですが
実在したと言われる人物です。
はるばるインドから中国へやってきて
のちの時代には禅宗の祖と言われた方です。
以前、碧巌録の学びの記事で
達磨さんは中国の梁という国の皇帝に
厳しすぎたんじゃないのかなあ?
ということを書きました。
梁の皇帝は
仏教の教えを大切にして
寺社建設や僧の育成
自ら仏法の講義などもされていた人物らしいのです。
その皇帝が、インドの高僧と名高い達磨さんに
私はこんなに仏教を大事にしていますが
どういう功徳がありますか?
と聞いたところ
功徳は無い
と言われてしまいます。
仏教を学んで大切にして
その文化を広めようとしたことに
功徳がない、とすれば
じゃあ仏教の一番大事なところはなんでしょう?
そう聞かれた達磨さんは
晴れ渡った空のように、なんにもないですよ。
と言いました。
うううううううん。
わたしだったらこれ以上はなにも聞けません🤣
ただただ厳しいなあと思っていましたが
修行をされた方の目から見ると
達磨さんの返答は
誠実でまっすぐで慈悲が溢れているのだ
と理解しました。
まだ腹に落ちていないので
細かいことがなにも言えないですが
精進あるのみ、です。
それなのにわかってもらえなかった達磨さん
そりゃあ失意のうちに
9年間坐禅し続けるかも・・・。
ちょこっとだけ、座禅会のあとの茶話会で
お隣の方と話題になったのですが
ところで、この問答は
何語でされたものなのでしょう
という点が気になったりしています。
無功徳が無量の功徳
という和尚さんの言葉に
あー確かにそうだな
とおもいました。
咲いた時だけもてはやす私
咲こうが咲くまいが
欠かさずお水をあげ続ける相方氏
どちらにも素晴らしい香りは届きますが
その香りの深みは全く異なるんですよねえ。
そして、枯らさずに育てている相方氏、感謝というよりもはや尊敬します。。。。