その「夢のカリフォルニア」他ポップなサウンドでヒット・ソング・ファンにはおなじみのダンヒル・レコード、日本では、最初RCAビクターから発売されており、「ダンヒル・ヒット・シリーズ」との表示はあるが、レーベルは”ビクター”だった。

  

 

その後、権利は東芝音工へ移り(1968年の暮れ?)、「ダンヒル・シリーズ」表記は受け継がれたが、レーベルは”ステーツサイド”レーベル内の”ダンヒル”だった。

  

最初は”Stateside”のレーベルだったが、よく見ると異種があり、一時期”Stateside”と”Dunhill”が併記されたレーベルが使用され、これが唯一の”Dunhill”表記となった。と思ったら・・・実は、最初は”Dunhill”表記!?

 この盤、プレスが69年1月(9A)。本盤の発売は69年2月10日なので、1月プレスは初回盤と言える。初回はこのレーベルを使ったのか?おなじみ”Stateside”のみのレーベルの手持ち2枚は、(0G)と(1M)赤盤、のプレスなので、それぞれ70年7月と71年12月の後期プレス。手持ちの他のダンヒル・シリーズのシングル盤もこの”Stateside”のレーベル。唯一ママス・アンド・パパスの「夢のカリフォルニア」のケース同様2種類のレーベルがある盤があった(少ない手持ちの盤での調査なので多分他にもあると思うが・・・)。それが、HR-2346「孤独の世界」/「明日なき世界」:P.F.スローン。69年9月10日発売。こんなに飛んだ番号に異種があるのかは不明。他にもポチポチ見受けられたが基準は不明。

  

”Dunhill”表記の盤は(9H)とあるので、69年8月プレスの初回盤。

 もう1種は(9TZ)とあるので、69年12月の追加委託プレス(東洋化成と思われる)。新たな謎も生まれたが、やっと”Dunhill”のロゴが入ったレーベルが拝めた。初期の音源に限り使用した??うう~~む。

 

 そして親会社のABCレーベルに統一されたのを機に、日本では”プローブ”レーベルに変更。「夢のカリフォルニア」は、ジャケットは2種類、レーベルは3種類とコレクター泣かせ(でも無いか?)

  

価格が¥500に改定され同じ番号(頭は”IPR”に変更)での再発。ジャケットも同じ・・・(ダンヒル・シリーズは消えて、益々ダンヒル色が薄れる・・)。

 

次いで75年には日本コロムビアに権利が移り、”ABC”レーベルになり、

  

 

また日本ビクターへ戻ってきた(80年)が、その時は”MCA”のレーベル。

  

結局、「ダンヒル」のマークが使用されたのは、東芝時代の一時期それもステーツサイド・レーベル時代の異種?だけで、独自の”ダンヒル”サウンドは視覚的にはよく判らないトホホな状態だった。

 

コメントを頂いたので追記(8/10、14:30)

RCAはビートルズがらみのグレープフルーツにも力を入れたようですが、シングル3枚目の「カモン・マリアンヌ」(SS-1833)を出した所でレーベル自体の配給が変更。ヒットを逃しました。そんなRCAの販促ハガキ

  

まあ、それだけなんですが・・・・(笑)