ローラ・リーとくれば、ローラ・ニーロでしょう (笑・・・・・・)。

 

 ローラといえば外せない3作目にして超問題作『New York Tendaberry』ですが、別ジャケットがあったりして中々奥が深いものがあります。

 まあ、別ジャケットは別格なので一旦脇へ置いといて、通常盤を見てみると、色々付属物があり、「曲目シール」付きの「シュリンク」で「歌詞カード(蛇腹折り!)」が挿入され、Columbiaの「カンパニー・スリーブ」が付いている。この仕様が全て揃っている物が一級品でしょうネ。一部「白無地スリーブ」仕様もあるので、それが次点かな?スリーブ無しでのジェネリック・スリーブ付きがかなり差が付くがそれに次ぐ地位だろう(笑)。これを第1グループとしよう。レーベルは、2eye Columbia でしょうか・・・。 

 そして、曲目シールの付いてない(これは痛い!)「シュリンク」在りで「歌詞カード」付きがそれに続く第2グループ(スリーブで3段階の身分差が出る!)、シュリンクは無くなっているものの「歌詞カード」は残っているものがギリギリ第3グループか・・・(スリーブで差が付くが)。シュリンク破棄時に「曲目シール」部分のみ残した(偉い!)物は・・第1グループ補欠としよう(このシールは大事だよぉ~~)。

オークションでの落札結果を見ると、「歌詞カード」が残ってものは結構見るが、「曲目シール」が残っている物は殆ど見ないので、こっちの方がレア度は高いだろう。

 その後は残念グループで、「シュリンク」は残っているもののスリーブの種類でかろうじて価値を見出すグループ。最後はシュリンクも無く、「カンパニー・スリーブ」が残っているものと当時らしい「白無地スリーブ」の物になる。

 ここにレーベルの「2eye」と「Columbiaのラウンド」(型番KCS)、更に後発の「PC」規格を加味しランクのピラミッドが出来る(本当かぁ?)。(←酔狂な暇人のたわごとです)細かいことだが、後発のPC規格には「歌詞カード」は最初から付いていなかったようだし、「歌詞カード」と「カンパニー・スリーブ」がある「2eye」盤は、これに「シュリンク」が加わった「Columbiaのラウンド」レーベルよりランクは上ではないか?との細かい拘り所で混沌としたカオス状態になる可能性もあるにはあるが・・・(笑)。(更に、盤とジャケットの劣化具合も絡んでくるが・・ここは一つニア・ミントでお願いします))

 

 いよいよ一旦保留した別ジャケット仕様だが、まったくの私見ではありますが筆者の考えを書き連ねます。アルバムの発売が決まった時にジャケットもデザインされ、(一部で)印刷が始まったものの、度重なる延期で曲目も決まらず、印刷も一旦ストップ。表の印刷のみ(なので番号は「K」が付かないCS-9707)での仕掛品のまま放置・・・。その後約1年後にようやく発売のメドが立ち、歌詞カード添付などで予算オーバーし、通常盤より$1.00高いデラックス「K規格」での発売。新たなジャケットを作り生産開始。仕掛品のジャケットにも裏ジャケットの用紙を貼り出荷された。(なので、表はCS、裏はKCS)慌てたのか曲目の表示が無く(日本盤は裏ジャケットに記載してるけど・・)シール対応となったのは一刻も早く市場へ流したかったからなのか?2eyeレーベルとColumbiaのRoundレーベルが出荷(根拠は後述)されたが、新ジャケットへの変更に気づき、混乱防止のため旧ジャケットは一旦ストップで保管状態になり、後にPC規格になった際混乱を避けるため”For Govermental Sale Only”の金押しを施し軍関係のPXで販売した、という経緯ではないかな?(つまり流通は2回!、金押しが無いPC規格も存在するけど・・) 血眼になって探しているファンも多いレア盤(というかレア・ジャケット)ですが、枚数はそれなりに在るのでは?そうすると、これより珍しいのはプロモ盤ではないだろうか?そういえばプロモ盤・・・・見たことないねぇ~~(私だけか?) 白レーベルのプロモ・コピーは(現時点では筆者は)確認出来てないので、発売時期に放送局などへ配ったプロモーション盤は、レギュラー盤にラジオ局向けの曲目シートを貼ったものしかないように思う。白ラベルのサンプル作ってる余裕が無かったのか???

  

シュリンク、曲目ステッカー、歌詞カード、2eye でColumbiaのカンパニー・スリーブ完備の完品で、ラジオ用曲目シート、プロモ・シール、まで付いた逸品。

 やっと見つけた2eyeレーベル・プロモ盤のA面は「2D」のサフィックスで、筆者所持の別ジャケColumbiaラウンド・レーベルのものも「2D]から考えて、初回プレスはレーベル用紙が混在していると思われる。そして、別ジャケットは、後にPC規格時にも出荷されているので、初回時のみ配布先限定のプロモ・シール対応(レギュラー)盤が数的には一番無いのではないだろうか?

 ということで、今年の入手盤のトップはこの『New York Tendaberry』のプロモ仕様盤で決まり!です。

 

  ジャケットはちょっとやさぐれてるけど・・

 ちなみに新録(というか新譜)部門は、何所にあるのか知らなかった国、エストニアの歌姫リタ・レイのセカンド・アルバム『A Life Of Its Own』(Funk Embassy Records FER009) です。この歌唱力に加えてレトロ感タップリのソウル・テイスト、一発でやられます!!!(あまりの良さにCDも買ってしまいましたが、CD裏ジャケには2022の文字が・・、アレッLPは2023になってたけど・・。)
 

 年末なので、「今年の収穫」で行ってみました・・・。ベタですみません。

来年もよろしくネ。