金閣寺 初秋 - 京都フリー写真素材集(5)

 

 京都駅に着いたのは午後1時頃、京都駅八条西口からすぐ近くのホテルへと向かう。貸切タクシーとの待ち合わせだから・・・。

 

 世界最大の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(TripAdvisor)が発表する『旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017』において第1位となったところは伏見稲荷大社です。

 

 京都には何度か出かけていたものの伏見稲荷大社も「千本鳥居」も知らずにおったので、ひさびさのの京都での観光スポットとして、ここは外せません。

 

 でっ、「伏見稲荷大社の前に1ケ所だけ行きたい所はどこ?」という話になり、まず思い浮かべたのはキンキラキンの金閣寺、11月中旬という紅葉の時期の金閣寺(※1)に行ったことがないので、迷わず金閣寺にしました。

 

 

 京都は好きな観光地です。

 

 金閣寺、銀閣寺、南禅寺、八坂神社、清水寺、龍安寺、嵐山・嵯峨野、大原・鞍馬などなど書ききれないほどに観光スポットがあります。

 

 そのうち何度か訪れたのは金閣寺、銀閣寺、龍安寺、そして毎回必ず立ち寄るのは錦小路である。その錦小路では京野菜を眺めたり、はも焼きを買ったり、食べ歩きしたりするのです。(爆)

 

 ひさびさの京都、伏見稲荷大社の他にどこか1カ所選ぶに金閣寺にしましたが、なぜ?金閣寺にしたのかと考えてみると、あのキンキラキンにまばやく輝く点が大きな要素に思えます。

 

 金閣寺にはじめて行ったのは中学校の修学旅行、それは5月か6月のことだったと思います。その後、金閣寺に行った時期は春とか夏であり紅葉の時期ではないので・・・、そんな要素も大きかったかも知れません。

 

 この紅葉の時期は観光客が多く道路は渋滞します。

 

 当然ながら金閣寺周辺の駐車場はどこも満車のようで、それを熟知する運転手さんの提案で金閣寺入口、「黒門」前で降ろして貰い、見学が終わって「黒門」に戻ったらまたそこで拾って貰うことにしました。

 

 これは体験して思うに、移動に無駄がなく、かつ利用者には至極、便利でした。

 

 ちなみに、『寺院に参拝するときに、あまり注目することなく通りすぎてしまうかも知れないが、金閣寺の参道は他のお寺と比べると段違いに広い。』(※2)

 

 なので、「黒門」から「総門」まで歩く時はその点を意識して歩くと良いと思います。

 

 なお、団体旅行や定期観光バスで金閣寺に行くとバスやタクシーの専用駐車場から直接「総門」に向かうことになるので、この「黒門」だけは眺めれないこと、ご注意ください。

 

Kinkakuji Temple in Kyoto Tour! | Video Japan Guide / Japanesquest   

 

 「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」において金閣寺は第8位とベスト10に入っています。

 

 それを裏付けるかのように「2017年11月5日時点でInstagram上で「#kinkakuji」とタグが付けれた写真は115,994件投稿されています。」(4)

 

 気になるのは、その投稿された写真なのですが、『訪日外国人は金閣寺を背景に写真を撮っているようです。金閣寺は日本では珍しい「金色のお寺」であるため、こうした点が訪日外国人の関心を惹いているのかもしれません。』(※4)

 

 また、『紅葉が見えるスポットも金閣寺を訪れた訪日外国人にとって人気の写真撮影スポットとなっています。』(※4)

 

 ということは、ボクの感覚は訪日外国人の感覚と同じということになりますね。(汗)

 

 しかし、金閣寺よりも上位の第6位に清水寺があるのはボクには意外なことでしたが、30位まである「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2017」に京都の観光スポットは次の6ケ所もありダントツに多く、いかに京都が外国人に人気があるかがよくわかりました。

 

   1位 伏見稲荷大社

   6位 清水寺

   8位 金閣寺

  12位 禅林寺・永観堂

  29位 京都駅ビル

  30位 三十三間堂

 

 

 「黒門」から「総門」を抜けて入場料を払う入口へと向かいます。

 

 混雑がなくなったところで撮ったので、観光客はそんなにいないように見えますが、さっきまで中国人、台湾人、フィリピン人、インドネシア人などで大混雑していたのです。

 

 もちろん欧米人もいましたが、このアジア系が圧倒的に多かったことで少数派になってました。

 

 30年前は欧米人ばかりでアジア系はほとんど見かけなかったことを思うと、時代がいかに変わったかということを実感した瞬間でもありました。

 

 その入場料を払う入口の手前が大混雑していた時のこと、おそらく写真を撮って貰うためだと思うが柵を越えて入り込んでいた女性を見かけました。

 

 中国人かと思えば、フィリピン人とかインドネシア人とかの東南アジア系だったのです。(怒)

 

 大混雑で、しかも離れていたので注意することはできませんでしたが、困った訪日外国人がいたものです。

 

 少し離れたところに警備員が立ってましたが、それに気づかないのか、見ぬふりをしていたのか知る由もないが、注意することはありませんでした。

 

 こういう警備員もまた困ったものです。(怒)

 

 ”苔”さんたちが踏みにじられてたことが悲しくてなりませぬ。(泣)

 

 

 金閣寺の『正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれています。元は鎌倉時代の公卿、西園寺公経(さいおんじきんつね)の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。』(※1)

 

 『金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世にあらわしたと言われ、有名な一休禅師の父である後小松天皇を招いたり、中国との貿易を盛んにして文化の発展に貢献した舞台で、この時代の文化を特に北山文化といいます。義満の死後、遺言によりお寺となり、夢窓国師を開山とし、義満の法号鹿苑院殿から二字をとって鹿苑寺と名づけられました。』(※1)

 

 参考までに調べてみると金閣寺(鹿苑寺)の境内は40,000坪もありました。金閣寺と対比されることが多い銀閣寺(慈照寺)は6,600坪しかないという、この違いには驚きました。

 

 金閣寺というか「北山殿」(北山第)というか、その規模がいかに別格だったかという点が伺えますネ。

 

 

 つまり、当初は「西園寺公経の別荘」であったのが、室町幕府3代将軍の足利義満が1397年(応永4年)に「北山殿」(北山第)を造営しました。

 

 ところが、足利義満の死後は「北山殿」は「金閣」(舎利殿)が唯一解体を逃れ、遺言通り禅寺「鹿苑寺」となり、今日に至っているという次第です。

 

 そのため「北山殿」の全容を現代人は目にすることはできず、唯一残された「金閣」(舎利殿)を目にするだけになりますが、その「金閣」は1950年(昭和25年)の失火で全焼し、今目にする「金閣」は1955年(昭和30年)に再建されたものなのです。

 

 また、1987年(昭和62年)の金箔の全面張り替え、2003年(平成15年)の屋根の葺き替えが行われたので、掲載画像の通り、歴史(古さ)を感じさせないきらびやかさがあるのです。

 

Ultimate Golden Pavilion (Kinkakuji) Guide / Happy In Japan   

 

 金閣寺の前に広がる大きな池は「鏡湖池」(きょうこち)と呼びます。

 

 この鏡湖池を含む庭園は約2000坪もあります。

 

 金閣寺だけでも見る価値はありますが、この鏡湖池を含む広大な庭園を前にして建つことで金閣寺は映えるんだと思いました。

 

 そして、『ドーン!と池ごしに臨む「金閣舎利殿」。三階建ての楼閣だがそれぞれの階で建築様式が異なる。初層の「法水院(ほっすいいん)」は寝殿造り風、二層の「潮音洞(ちょうおんどう)」は書院造り、三層の「究竟頂(くっきょうちょう)」は禅宗様式となる。』(※2)

 

 『初層に金箔が貼られていないのは「寝殿造り」といって平安時代の高級貴族の住居建築風の様式で建てられているため、外壁は塗籠(ぬりごめ)となり、柱と漆喰(しっくい)のモノトーンとなる。予算が無かったわけではない。』(※2)のである。(爆)

 

 

 「鏡湖池」越しに「金閣」(舎利殿)をしばらく眺めたら順路に従って「金閣」の横まで風景を楽しみながら歩きます。

 

 実際は大混雑していて人にぶつからないよう気を付けて歩かねばならなかったので参りましたね。

 

 30年前はさほど混雑してなく、周囲に気を使うことなく歩けたと思います。

 

 そう思うと大変な時代が到来したものです。

 

 その「金閣」に向かう途中、右手に「方丈」(ほうじょう)が見えますが、その北側の「書院」(大書院)には変わった形状の松があります。

 

 『この松は「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」と名付けられており、京都三大松の1つに数えられる樹齢600年を超える五葉松である。元々は義満公が盆栽として大事に育てていたが、彼の死後土に植えられて今に至るとされる。帆掛け船のように剪定され西向きであることから「まるで極楽浄土をめざすかのよう」とも…。』(※2)

 

 ちなみに、京都三大松とは、京都市西京区の「善峰寺の遊竜の松(ゆうりゅうのまつ)」、京都市左京区の「大原宝仙院の五葉の松」、そして金閣寺の「陸舟の松」のことを言います。

 

 

 「金閣」の横まで来ると、二層と三層の金箔の色合いがよりはっきりしてきますが、引き込まれそうなほどに何とも言えないものがあり、見惚れてしまいます。

 

 すぐ近くにある紅葉はしっかりと紅葉していてまぶしい色合いがありましたが、ここでも写真を撮ってもらうに枝を下げて手に持ってポーズをとる女性がいました。

 

 こちらも中国人かと思えば、フィリピン人とかインドネシア人とかの東南アジア系でした。(怒)

 

 この辺りは”竹”を使った柵なので柵を越えるようなことはしてませんで、柵からはみだしていた紅葉の枝を手に持っていたのです。

 

 枝を折るような動作があれば注意せねばと思ったが、そこまでは不届きなことはするつもりはないようでした。

 

 がっ、それでも日本人としては見たくもない光景なので、入場料を払う入口で渡されるパンフレットに注意事項として書いておいて貰いたいものだ。

 

 

 「金閣」の横から裏手に回り、「夕佳亭」(せっかてい)に向かう階段へと向かいますが、その前に最後の「金閣」を眺めます。

 

 こんな後ろ姿であっても、きらびやかさは変わらず、美しいと思えることに感動してしまいます。

 

 そして、日本の建築技術とか工芸技術とかには凄いものがあると・・・。

 

 階段を上って行くとやがて「夕佳亭」が見えてきます。

 

 それは茶室なのですが、江戸時代の茶道家金森宗和が建てた数寄屋造りになっています。

 

 ここは小高いので「金閣」は屋根が見えるだけですが、夕暮れ時は夕焼けが一面に広がる風景を眺めれそうな気がしました。

 

 尤も「夕佳亭」とは”夕日に佳い茶室”ということで名付けられたそうです。

 

 

 ※1 金閣寺 臨済宗相国寺派

    http://www.shokoku-ji.jp/k_about.html

 

 ※2 「足利義満」が築いた荘厳で優美な北山文化。

     金閣寺を楽しむための5つのポイント

    https://www.travel.co.jp/guide/article/1458/

 

 ※3 TripAdvisorで見るインバウンドで人気の観光地ランキング TOP30

    https://honichi.com/ranking/touristattraction/

 

 ※4 インバウンド人気観光地ランキング8位「金閣寺」の人気の理由・

    インバウンド対策とは

    https://honichi.com/ranking/touristattraction/kinnkakuji/

 

 ※5 金閣寺 初秋 - 京都フリー写真素材集

    http://photo53.com/kinkakuji5.php 

 

 

 「金閣寺」 京都市北区(京都府) 2016.11.18

 https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12463761933.html

 

 「伏見稲荷神社」 京都市伏見区(京都府) 2016.11.18

 https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12463762684.html

 

 「吉左エ門、」 京都市東山区(京都府) 2016.11.18

 https://ameblo.jp/seasky-sun/entry-12464019827.html