昔はどこの家でも見かけた扇風機は此の頃すっかり目にしなくなった。

 先日、お客様を犬吠埼にお連れしたらバカデッカイ扇風機を見つけた。いうまでもない風力発電の塔である。堂々とグルグル回っていた。


 町村合併で5町が一緒になって九十九里市になるという噂を聞いて、私はいち早くホテル名に全国名の九十九里を入れて商標登録しようと特許庁に申請書を出したが、町名は公共性があるからダメと不許可になって残念な思いをした。

 成東町も九十九里町を入れないで4町で合併して、どうしてか山武市(サンム)と個人的にはなじめない。

 九十九里町と取り組めば全国名で有名になった筈なのに、どうしてか九十九里町をおいてきぼりにしてしまい残念だ。


 先日、お客様が海を見たいと言うので、片貝港にぐるっと回った。その日は風が強いので車外に出ると砂塵が舞って海を見るどころではなかった。車に引き返して来たところ大きな鉄の筒が横たわっている。よく見ると羽根もあった。あの大きな風力発電の一式がころがっているのでビックリした。地元に人に聞いたところ許可にならなかったので放置してあると聞いて、全く九十九里は何をしているのか心配である。


 温暖化現象でか、潮の流れが変わって鰯が取れなくなってしまい、名物の鰯料理もままならなくなった。挙句の果て、一昨年ごろ鰯会館の床下に天然ガスが発生し爆破してしまい、そのまま廃館になってしまう。全くついてない。東金町と合併して九十九里市になれば良いと思うのだが、東金町もなかなか動いてもらえそうもない。

 九十九里町に風力発電コーナーをさずけ、少々景観をそこなっても公害のないエネルギーで財源確保に邁進すればいいのに・・・・。

人も豊かでないと魅力がない。豊かであれば人に対してもいたわりの心が出るし、人も集まって来る。


 それにしても犬吠埼の風力発電の塔は林立して町の暮らしに大いに役立っているのだ。太平洋に向かって力強くぐるぐると回っていた。




たくましく

風に向いて


        夢を持つ


 










朝、昨夜鰯のゴマづけを肴に「梅一輪」の美酒に酔ったお客様が、朝の散歩に九十九里浜の海を見に出かけられた。

 「嬉しくて、あまりにも綺麗で涙が出てきて、最敬礼しちゃったヨ!」と九十九里の海を讃えてくれた。地元民としては、嬉しい限りである。



※鰯のゴマづけは九十九里浜の名産です。

  梅一輪は「成東町地酒の冷酒」。とっても美味しいです。

  なお、ホテルには熊本直送便のシーサイドラベルの焼酎も揃えております

ヨ。



 夕暮れ時、ご夫婦の飛び込み客が入って来られた。


 旦那さんが1ヶ月後、足の手術をするので、その前に魚釣りを楽しもうと、昼から二人でぶらっと千葉へ来られたとのことであった。足が不自由なので、ベットの部屋を用意した。


 お客様との話しの中、経験豊富な会社人間なのか、仕事の話しになった。

「この頃、自律心のない人達が多く、新入社員が一年を過ぎると辞めて行く。指導する立場の人も悪いから結束力が欠如するのだ」と。


 また、子供の頃、お母さんに頼まれて、甲羅ごと食べられるカニを捕りに行かされた時のことをお話しになった。

 バケツに入れておいたカニが翌日全部居なくなってしまい、母が逃がす解けもないので、母に聞いたところ「フタをしなかったんでしょう」と云われ、また翌日バケツの底が見えない程捕って来て、一晩中気にしていたら、あのカニがお互いの足を絡ませつながって、直角に近いバケツの壁を、重なり合いながら脱出して行くのを見て、ビックリした。捕まえてきたのは、色々な場所から捕ってきたカニなのに、脱出のため全部のカニが結束した事実に、もう一度捕まえる気にはなれなかった、と。


 会社も他人同士の集合体。一体となって頑張れば、幸せは勝ちとれる。

出会いとは素晴らしい!感動する話しをお聞きした。


 お客様から、「足が治ったら、またゆっくり来ますヨ」と嬉しい話しを頂戴した。

          病む足を

            忘れし竿は

               碧(そら)を舞う


 朝、釣竿を持ってチェックアウトする彼に、私は全快祈願の色紙を贈った。



 ※片貝漁港作田川河口は、太公望の穴場。

   休日は皆さん楽しんでおられます。





    2007年8月12日  富士山が見えた

 


人は偶然の連続のなかで生きている。

かみさんを見つけたのも「赤い糸」といいながらも、偶然の出来事だった。


 「偶然の出来事」は人に話したいものだ。私は若い頃、山登りに夢中な時代があった。生活のリズムが全て山登り中心で動いていた。

 「ブロッケン現象」って知ってますか?雨上がりの山稜を歩いている時、雲の切れ目から陽射しが差し込んできた瞬間、谷間を埋めていた霧の上に自分の影が映り、その周りが小さな虹に囲まれている現象。自分が歩くと当然のように虹も影もついて来て、神々しく崇高な気分になってくる。単独行なので、この様子を誰にも伝えられないとは・・・。


 信州妙高に出かけた折、宿泊したロッヂの裏山から朝霧の中を山頂に登りつめた。振り返ると、あの大きな妙高山を跨ぐように大きな虹が!そして、その中にもう一つ小さな虹が二重に掛かっていた。その時は誰でもいいから声を掛け「見ろ!見ろ!」と叫んでみたかった。



満月の夜、シーサイドホテル九十九里の屋上露天風呂につかり、友人と昔話をしていたら、飛行機がお月様に近づいてきた。あっという間に満月の中心に機体が映しだされた。その時、その場にいた全員が歓喜した。


 偶然とは恐ろしいものだ。

 その後8月の台風の後、夕日が西の空を真っ赤に染め、300キロも離れている富士のシルエットが夕映えの中にクッキリと浮かんだ。急いでお客様に知らせると、全員が屋上に駆け上がり、その美しさと神々しさにしばし見惚れ、「すごいね!」「きれいだね!!」と拍手をした。


      夕映えに 高きを誇り 富士の山


偶然を皆で楽しめることはいいですね。そして、偶然を見つける旅をしたいですね。




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「見よ、今日も、かの蒼空に 飛行機の高く飛べるを」


 啄木の詩だと思うが、若い頃はそらんじていたのだが、その後がなかなか想い出せない。


 シーサイドホテル九十九里の自慢は、屋上露天風呂だ。

温泉ではないが地下水、海に近いので塩分鉱泉のたぐい。肌にやさしく、浴後はいつまでもぬくぬくとする。湯舟につかって九十九里浜が一望。心地良い潮風と大海原の波音が聞こえてくる。


吾が露天風呂、近くは成田空港へのコースで、夢をのせて海外へ向かう飛行機、楽しい想い出をいっぱいつんで帰路に着く飛行機、次から次へと並んで飛んで行くのが見える。

夜間になるとライトの点滅が一層夢を膨らませてくれる。是非とも露天風呂の光影を見てもらいたいものです。


「見よ、飛行機の高く飛べるを

      それぞれの夢のせて・・・ 吾は露天風呂」




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