WOWOWで視聴した映画の感想です
☆あらすじ☆
街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。
2021年作品。
2019年放送のテレビドラマの続編映画となります。
先日ドラマでseason2が放送され視聴の順番は前後してしまいましたが、WOWOWで劇場版が放送されたので遅ればせながらこちらも鑑賞してみました!
ケンジの誕生日祝いに京都旅行をプレゼントするシロさん。
幸せなひと時を過ごしていた2人でしたが、ケンジはシロさんが何か隠しているのではないかと訝しみ…。
ドラマからのお馴染みメンバーとのひと時は相変わらずほっこりするシーンの数々に癒されました
この4人のシーンいつも好き
小日向さんとシロさんと佳代子さんのこの料理シーンも良かった!
シロさんと小日向さんも料理得意だけど、そんな2人にレクチャーする佳代子さんの達人っぷりがカッコイイんですよね
しかし、シロさんとご両親の場面はちょっと考えさせられたなぁ…
自分の息子がゲイであるということを受け止めようとしてはいるんだけれど、いざ息子が正月にパートナーを連れて挨拶にきたのを目の当たりにしたらお母さんが寝込んじゃった、と。
それでもう実家にケンジを連れてこないで、と両親に言われてしまうシロさん。
それなら今後正月には帰らないでケンジと過ごすよ、っていう話になって…
複雑なんだよね、お母さんも。
頭では分かっているし息子を尊重したいけれど、ケンジが良い人だっていうのも分かっているけれど、自分の心が現実を受け止めきれていないっていう…。
そしてシロさんのご両親の言葉にショックを受けながらも、ちゃんとその気持ちを尊重しようとするケンジの優しさにちょっと切なくなったりもしました。
そしてドラマのseason2でも描かれていましたが、年数を重ねるにつれて、パートナーにもしものことがあったら、病気になったら…ということが現実味を帯びる年齢にもなってくる。
勘違いから過剰に相手のことを心配してしまったりする様子に、お互いへの愛の深さを感じてじ~んときました。
そんなにたくさん観ているわけではありませんが、正直他のBL作品などは多かれ少なかれどこかファンタジーと感じてしまう部分があったりするのです。(それはそれとして楽しめる派なので否定的な意味ではありません…悪しからず)
でも『きのう何食べた?』は非常にリアリティを持ってゲイカップルの日常を描いている作品じゃないかと思うんですよね。まるでシロさんとケンジが私達と同じ世界のどこかで暮らしているんじゃないかと感じるほどに。
だから私はこの作品が大好きなんです。シロさんとケンジの日常をずっと見ていたいと思ってしまう。
映画だからといって特別なものはなくて、ドラマと変わらず素敵な作品でした