映画『blank13』 | キムチの備忘録♪

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先日WOWOWで観た映画の感想です映画

 

☆解説&あらすじ☆

俳優の斎藤工が「齊藤工」名義でメガホンを取った長編監督デビュー作。放送作家のはしもとこうじの実話を基にした家族の物語が描かれる。

父親が失踪した主人公を高橋一生、主人公の彼女役を松岡茉優、失踪した父親役をリリー・フランキー、母親役を神野三鈴がそれぞれ演じ、斎藤も主人公の兄役で出演。

 

13年前に突然失踪した父親の消息が判明した。しかし、がんを患った父の余命はわずか3カ月。父と家族たちの溝は埋まることなく、3カ月後にこの世を去ってしまう。葬儀に参列した人びとが語る家族の知らなかった父親のエピソードの数々によって、父と家族の13年間の空白が埋まっていく。

映画.com解説ページより)

 

 

 

2018年作品。

斎藤工さん監督作品ということで。監督業もされるんですね。

 

 

ギャンブル漬けで借金取りに追われる生活をしていた父親が失踪して13年、末期がんで入院している父親と病院で再会を果たす主人公。

相変わらずな父親に呆れ顔。

13年という時間の空白が生み出す2人の距離感がよく表れている場面だなぁと思いました。

 

そして父親が亡くなり、葬儀の場面。

生前父親と親交があったという人物達が弔問に訪れます。

するとお坊さんが、各人に順番に話をするよう促します。

ここ全員が「え?なんで…?」っていう顔しているのが笑えます。

そして実際に1人ずつ話し始めるんですが、もうこれ完全に「葬式」という名のコントだよねっていう(^_^;)

グダグダ過ぎて気まず~い空気が流れ…そこを佐藤二朗さんが宴会部長よろしく合いの手を入れていくという(笑)

この時の一部始終を見ている高橋一生さん演じる主人公の表情がなんとも言えない絶妙な感じでしたね。一体何見せられてんだ?っていう顔なのか、はたまた、父親の知られざる一面に思うところがあったのか。

 

家族にとっては最低な父親でも、別の人にとっては恩人であったり友人であったり。

人間ってそんなものなのかも知れませんね。

離れていた家族なら尚更なんでしょうが、何十年一緒に暮らしている家族にも意外な一面っていうのはあるものです。

 

キャストは結構豪華で、ちょい役過ぎて勿体ないと思う方が多かったです。

それにしてもリリーフランキーさんの、どうしようもない父親っぷりはお見事!

葬式のグダグダさ加減が笑えなかったという点はマイナスポイントでしたが、亡くなった時にどう悼まれるかというのはズバリその人が生前どんな風に人と関わってきたかという事なんだよなぁと感じました。

 

上映時間が70分とコンパクトでしたので、観やすい作品ではありました。

共感できるかどうかで評価が分かれる映画かも知れません。