☆あらすじ☆
思い込みやマインドコントロールでターゲットを殺害する「不能犯」の男と彼を追う女性刑事の対決を描いたサスペンススリラー。
都会のど真ん中で連続変死事件が発生し、現場では必ず黒スーツの男が目撃されていた。その男・宇相吹正はSNSで「電話ボックスの男」と噂される人物で、とある電話ボックスに殺人の依頼を書いた紙を貼ると実行してくれるのだという。彼に狙われた者は確実に死亡するが、その死因は病死や自殺、事故など、いずれも殺人が立証できないものだった。警察はようやく宇相吹の身柄を確保して任意聴取を始める。宇相吹の能力にベテラン捜査官たちも翻弄される中、女性刑事・多田だけが彼にコントロールされないことが判明し……。
(映画.com解説ページより)
予告を観て気になっていた作品です
ある電話ボックスに殺人の依頼をすると「電話ボックスの男」が実行してくれるのです。それも証拠が残らない、殺人と立証するのが不可能な形で。
この男の目を見た人物はマインドコントロールにかかり、幻覚が見えたり、思い込みによって死に追いやられます。
で、この男が依頼を受けて次々と殺していくのですが、実は後に依頼人にも不幸な末路が待っているのですね。まさに「人を呪わば穴二つ」
人間の愚かさを見せつけられるお話です。
主要人物としては、
「電話ボックスの男」こと宇相吹を松坂桃李さんが演じています。
これが実に不気味で良かったです^^
今NHKの朝ドラに出ていらっしゃいますが、180度違うような役ですね。ギャップが凄いです(笑)
で、彼を追う女性刑事・多田を沢尻エリカさん。
宇相吹のマインドコントロールが利かないという人物でもあり、キーパーソンになります。
しかし残念ながら、この役がちょっと沢尻さんと合っていなかったかな、と思いました。(個人の感想ですので悪しからず…)
多田の後輩・百々瀬を新田真剣佑さん。
新人刑事の初々しい感じと好青年っぽさが良かったです。途中災難な目に合うのが気の毒でした。
それにしても美形ですよね…(内容と無関係な感想)
多田が更生させた元不良少年を間宮祥太朗さん。
後々どう関わってくるのか謎な人物でしたが、なかなかの曲者でした。
真剣佑さんと間宮さんといえば「僕たちがやりました」を思い出しましたが、2人とも今回はテイストが違う役を見られて良かったです。
その他のキャストの方々も全体的には良かったと思います。
内容的には、
マインドコントロールには興味をそそられましたし、因果応報ということについて考えさせられる部分もありました。
しかし途中から話が変な方向に行ったりして、イマイチまとまっていない印象も受けました。
それが残念だなと思いました。
ただ、すっきりとはしないものの、終わり方は嫌いではありません。
宇相吹が何者なのか?そこは別に謎のままで良いかな、と思いました。
不気味な松坂さんが観たい方、マインドコントロールに興味がある方にお勧めです。
ただし多少グロい場面もありますので大丈夫な方はどうぞ。