本物のセラピストになりたい。
チェンマイにいて今思ってるのはそれだけ。
他には何にも無いなー。
そう思うのは数日前に腹痛で一晩苦しんで死にそうになったせいかもしれない。
つい一ヶ月くらい前まではすごいお金持ちにもなりたかったけど、それも削がれた。
そうそう、割とすごいお金持ちの部類に入る友達がいるのだった。たぶん、彼とは親友なのかも。ほとんど隠し事が無いほどだから。でもチェンマイにいてトークセンやマッサージの学校に通ったり、シンギングボールに興味を持ったり、セラピスト達と話したり、日々何かしらあるような生活を送っているうちに、はたと気がついた。お金持ちの彼のようになりたいとは思わない自分に。お金があれば生活には困らないし便利だし、我慢や不快な思いも減るだろうけど、だからと言って幸せとはイコールにならないなーと。そして彼がたいして幸せそうに見えないのが問題なんだと思う。幸せそうなら私もお金持ちに憧れることができるだろうに、そうじゃないから。
チェンマイは、今観光客がとても少ない。よく飲み屋さん?の並ぶ通りを通るのだけど、お店の女の人が白人の男の人に声を掛けている場面に出くわす。今日も夕方通った時、
「Hi,how about some beer?」
とか大きな声で言っていた。
割と素直に男の人達はお店に入っている感じがする。男の人は年配の人が多い。
それでも通る人自体が少ないから、お店の女の人達の暮らしは大変なのだろうと思う。
あと、その通りにはホームレスの人もいる。偶に話す。握手って、手を差し出される時もあって偶ーに握手することもある。顔見知りなのだ。
でも、急いでいる時には私は知らない振りもするので、そういうことが続いたある日、ホームレスの人は、私が挨拶すると、私のことを知らない人だと言うのだ。一筋縄ではいかないんだな。面白い人だ。
イギリス人の知り合いがいて、メールでそのことを話すと、ホームレスはドラックをやっているかもしれないし不衛生で触ってはいけないと言う。何か良くない菌とか移ることもあるとか。
タイ人の友達も同じように言っていた。相手にするなとか。でも、私は彼らには内緒で、気が向けば挨拶するし、顔見知りの人だと思っている。