10年以上旅を共にしてきたイノベーターのスーツケースが壊れかけてきてしまったので、新しいスーツケースを購入しなきゃとずっと思っていた。
イノベーターとは共にイギリスに行き、アメリカに行き、イタリアに行き、そしてタイに何度も何度も行った。思い出もたくさんある。安心して荷物を任せられるカッコいいやつだった。どれだけ乱暴な扱いを受けても凛としていて、移動の度に増える傷さえ私は気に入っていて、壊れかける?なんて思いもしなかった。でも…寂しくなるけれどそろそろお別れしなきゃならない。
さて、新しいスーツケース。
何ヶ月も前から調べてこれにしようと決めていたのがあった。なのに、突然候補がもう一つ浮上してきたのだ。
どっちのスーツケースにするか、、、ものすごく最後の最後まで悩んだ。
国際線の受託荷物無料の最大のサイズで、容量が最も大きく最も軽く、ストッパーも付いている機能的に申し分ないスーツケースに決めていたはずなのに、最後の最後で覆った!
最後に決めたのは、計量チェッカーは付いているけど、ストッパーの付いていない容量のやや小さい、少し重いスーツケースだった。計量チェッカーなんてオマケみたいで要らなかったのに…。
決め手は、、見た目に他ならない。頭では分かっていたのに…心は違っていた。心は、最初に決めていたスーツケースを欲しいと思っていないと…気付いてしまったのだ。
下の二つのスーツケースのうち、私が選んだのは上の方のピンクカーボン。持ち手(キャリーバー)が本体に埋め込まれていて、色もシルバーでカッコいい。
ただの物であるスーツケースとはいえ、自分で選んだ旅の道連れなのだから、最後まで大切にするね。イノベーターのスーツケースの様に。
bye-bye イノベーター