今日急に思い立って買い物帰りの雨の中、東京都写真美術館で明日まで開催されている篠山紀信展へ。


買い物袋にはパンやらチーズやらが入っていて、入場する時に持ち物チェックされるのが少し恥ずかしかった。


そんな日常の延長で、写真に対してたいして期待もせずに、本当に軽く立ち寄ったという感じで行ったのが良かったのかも知れない。


結果的には、時代をタイムトリップしたような、そんな時間だったから。


篠山紀信が撮ってきた1960年代から今日までの写真が展示されていた。


全部見終わって、写真はリアルよりもリアル…順を追って観ていくとそんな風に感じられた。


幾つか心を捉えた写真があって、特に印象的だったのが、開発によって買収された苫小牧市の原野に点在する廃屋とその風景だった。それは1960年代の写真。


「写真は死んで行く時の記録」と、一瞬を切り取り続けてきた篠山紀信が表現していた。本当にそうだねと思う。


※46とナンバリングされている写真、実際には四角い窓に、青空と白い雲が映っていた。